ギョギョ? なぜ「魚嫌い」がテーマなの?「第7回魚嫌い川柳」
松山市水産市場運営協議会が主催する、「魚嫌い」をテーマにした川柳コンテストがこちら。締切は2023年1月13日。一般の部・最優秀賞受賞者には商品券3万円分と魚介類セット5000円相当が贈られます。中学生以下を対象とするジュニアの部もあり、一般の部と合計で26名もが入選&賞品をゲットできる、うれしい公募です。
日本有数の水産物にあふれる瀬戸エリアの松山市で、なぜ「魚嫌い」をテーマにした川柳を募集するのでしょうか? その秘密に迫りつつ、川柳を書くヒントもご紹介していきます!
捌いたり、小骨を取ったり、大変?!
皆さんは、魚、食べていますか?
私には小学校低学年の子がいるのですが、小骨を怖がってなかなか食べてくれません。高学年の上の子は「お魚大好き!」なんですけれどね。小骨が気にならないイカやタコは、家族全員で奪い合うように食べてくれます。本当なら新鮮なイカを丸のまま買ってきて、自宅で捌ければいいのですが、情けないことに内臓の処理が苦手で……。
魚が苦手な子どもや、魚をさばけない大人、生臭さ、調理の仕方がわからない……などの「魚離れ」は深刻です。厚生労働省の国民栄養調査によると、2019年頃に1人あたりの肉と魚の摂取量は逆転し、肉食の割合が多くなってきています。
この魚離れには主催者も残念な思いを抱いており、以下のように語ってくださいました。
近年の消費者の魚離れに歯止めをかけるべく、少しでも魚に興味を持ってもらうきっかけとして、「魚食離れ」や「魚の食わず嫌い」に関することを「川柳」という形でおもしろおかしく表現し、幅広く共感していただくことを目的としています。
魚についての苦手な部分を「あるある川柳」として多くの人と共感することで、楽しく苦手を克服し、魚の魅力を再発見する……あなたも、そんな公募に参加してみませんか?
魚との奮闘を川柳に
前回は、全国から9147句(一般の部:8415句、ジュニアの部:732句)が集まりました。一般の部もアツいですが、ジュニアの部は比較的入選しやすいと言えるかもしれません。
前回の一般の部・入賞作品をご紹介しましょう!
捌き方 ユーチューバーが マイティーチャー
魚の捌き方がわからない人も、今ではYouTubeの動画で詳しい解説を見ることができますよね! なんて便利な時代なんでしょう。少しずつ上達していきたいものです。
DHA 食べぬ親子は DNA
光り物 嫌いな妻の 手にジュエリー
思わず笑ってしまう句が優秀賞に。1句目、魚に含まれる栄養素・DHAは頭が良くなるとも言われています。魚嫌いはDNAに刻まれてしまったものなのでしょうか? 突然変異に期待したい! 2句目、アジやサバ、コハダなどの光り物が苦手な妻……キラキラ光る宝石は好きなのに。それとこれとは違う、ということでしょうか。
このように、思わず納得できたり、共感を呼んだり、クスリと笑いが込みあげたりするような楽しい川柳が期待されます。
川柳に季語は不要です。575のリズムに乗って、気軽に詠んでみましょう。応募はWEBフォームから。思い立ったらすぐに投稿できます。
「苦手でも 旬の魚は おいしいぞ」
主催者のWEBサイトでは、「せり人が選ぶ瀬戸の小魚ベスト10」や、季節ごとのおいしい水産物が紹介されています。
ひとくくりに水産物とっても、その種類も、調理方法もさまざま。肉食に比べて脂質も抑えられる魚料理に再注目したいところです。まずは外食や、お惣菜からでもいいかもしれません。お魚料理を楽しみつつ、お子さんから大人まで、みんなで575を考えてみましょう!
芦田みどり
公募情報ライター。最近は各地を盛り上げるご当地公募から目が離せない。好物はネギトロ。公募ガイド公式Instagramでも執筆中。
出典:https://www.setonokozakana-umaimon.net/senryu.php
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