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作品づくりで知る、異なる視点。「第4回 医療マンガ大賞」

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横浜市医療局が「第4回 医療マンガ大賞」を開催します。ほかの漫画賞とはひと味もふた味もちがった魅力のある本賞。原作がすでにあることのほか、どんな魅力があるのかをご紹介します。締切は2022年11月6日。大賞受賞者には原稿料として30万円が贈られます。

1つのできごと、2つの視点

「医療への視点が少し変わることで、異なる気づきが得られ、行動につながる」をコンセプトに2018年10月からスタートした取り組みの一環で開催される本賞。この「視点」の違いとして、あらかじめ1つのテーマにつき2つの「原作エピソード」が用意されています。

たとえば、テーマ1「看取りが近づいたときに」では、「ケアマネジャー視点エピソード」と「患者家族視点エピソード」の2つが用意されており、好きな方を選んで漫画化することができます。

人は、自分の人生を自分の視点で生きることしかできません。しかし、同じ1つの出来事であっても、向き合う人の数だけ異なる物語があるのです。それをコンテストでは、「患者側」と「医療従事者側」の視点から見た、それぞれの物語で表現しています。原作を読むだけでも、十分に楽しめ、貴重な体験ができるのは、このコンテストの魅力の1つと言えるでしょう。応募の入口に立つだけでこんな体験ができるコンテストは、なかなかありません。

原作あり! 作画に注力ができる

原作があることのもうひとつの魅力は、漫画の土台となるストーリー(プロット)作りがすでに終わっているという点です。ストーリーを考えるのがちょっと苦手……という人には、まさにうってつけ。また、ふだん自分が作り出すストーリーは、比較的似たようなテーマや展開になりがちだったりしませんか? それは、あなた自身のカラーなので大切にしたいところですが、一方で、これまでの自分では絶対に思いつかなかったようなストーリーやキャラクターを描いてみることは、新たな自分の発見にもつながるはず。原作と作画をべつの作家が担当することは、今やスタンダード。今から慣れておきましょう♪

また、医療従事者側のエピソードには医療従事者の監修が入っているので、いつかは医療ものの漫画を描いてみたい……!という人にもおすすめです。自分に知識がなくても専門的な視点で漫画を描ける機会は、そうそうありません。ぜひこの機会に挑戦してみてください!

どれを? どう漫画化する?

そうは言っても、いざ漫画化するとなると、どれを? どんな風に? と迷いますよね。ここで、前回の受賞作品をいくつか見てみましょう。

前回大賞作品は、「がん対策 大腸がん検診」の患者家族視点エピソードを漫画化した作品が受賞しました。水彩タッチのほっこりする絵柄が、「患者家族視点エピソード」にとても合っていますね。

そして、こちらがその原作エピソードになります。これらを見比べてみると、原作の筋を最初から最後まで漫画にしているわけではなく、ポイントをしっかり押さえて見事に漫画化しています。

一方、同じエピソードの「医療従事者視点エピソード」の受賞作がこちらです。なんとこちらは、ギャグテイストのポップな作画の漫画です。

このように、作画のテイストにこうでなきゃ、という決まりはありません。その分、あなたの作画が活きるエピソードを選ぶことがポイントかもしれませんね。

このコンテストは、コミチからの応募だけはでなく、Twitter応募も受け付けています。ページ数の指定がないので、少ない枚数で勝負できる点も魅力です。ぜひ、あなたらしさ満点の作品で、難しい医療をわかりやすくたくさんの人に広めるお手伝いをしましょう!

第4回 医療マンガ大賞

●賞:大賞1点=原稿料30万円

●締切:2022年11月6日(日)

こじま

公募情報ライター。BLとミュージカルをこよなく愛し、最近はタイのドラマに夢中。作品以上に作り手の本気度に感動しがち。書いてきた日記の量がすごい。

出典:https://iryo-manga.city.yokohama.lg.jp/

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