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二科展デザイン部 若月佑美初の快挙

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アート・絵画・工芸
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女優でモデルの若月佑美が「第106回 二科展」(デザイン部)に作品を出品し、「特選賞」を受賞。本年度のデザイン部A~D部門の応募数は計435点で、A部門の応募数は75点、入選は35点。入選作品の中から大賞1人、特選賞3人、奨励賞4人が選出される。今回で通算9回の入選となり、自身初の入賞。さらに、これまでの実績が評価され、「会友」への推挙も決定した 。デザイン部での著名人の推挙は初だそう。二科展は公益社団法人二科会が開催しており、絵画部・彫刻部(公益社団法人二科会)デザイン部(一般社団法人二科会デザイン部)写真部(一般社団法人二科会写真部)の4部門がある。

原点回帰となった作品

「愛と美、人生を魅了したい Love and Beauty、I want to captivate life」

受賞作品はA部門(自由テーマによるポスター表現)に出品されたB1サイズの作品。黒の背景に大輪の深紅のバラが描かれている。文字がたくさん並んでいる新聞のデザインからインスピレーションを受け、花びらや葉の中に文字を並べて一つのデザインにしたそう。今年6月から仕事の合間を縫って取り組み、2週間程で仕上げた本作品は、原点回帰となるものだったという。

「いろいろなことを経験していく中で絵を描き、どういう作品が人に求められているか、どういう作品が評価されるのかと考えることが増えていきました。そのなかで、絵を描くことを難しいと感じてしまう自分がいたので、今回は自分の描きたいものをただ描いてみようと思いました」

人として持つべきもののバランスを表現

 

作品に描かれた、薔薇の花びらには欲、自我など強い言葉が散りばめられ、葉には夢、慈愛などポジティブな文字が散りばめられている。

「どちらも人として持っているべきものなんですけど、そのバランスが崩れると人って善にも悪にもなると思うんです。上部には制御して持っているべき人間の本質、下には自分の意志で出さないといけない人間の持っている夢とかそういう本質を描かせていただきました」

若月さんの実家には描き溜めた作品がたくさんあり、いつか個展を開きたいとも語っていた。芸能活動だけでなく、アーティストとしての活動にも期待が寄せられる。

 

2022年度 第106回 二科展デザイン部 受賞者一覧はこちら

http://nika-design.net/2022/2022/index.html

二科展公式サイト

https://www.nika.or.jp/home/index.html

 

 

 

武井麻美

お酒を飲みながら映画や本をのんびり楽しむのが至福のひと時。

美術館に行くとついついポストカードを買ってしまいます。