食、人、神。伝承の世界へGo!「第3回全国くにうみ漫画ワールドカップ」
全国くにうみ漫画ワールドカップ実行委員会では、「食文化」をテーマにしたアニメ、漫画、イラスト作品を募集しています。部門は、淡路島部門「御食国」と、ご当地部門「ご当地飯」の2つ。締切は2022年11月30日。各ジャンルのグランプリには、賞金(アニメ:50万円、漫画:20万円、イラスト:10万円 ※いずれも受賞者が大人の場合)が贈られます。
『古事記』の冒頭を飾るのは?
日本最古の歴史書といわれる『古事記』。712年に太安万侶(おおのやすまろ)が編纂したもので、神々が世界を創生したところから、推古天皇の時代までが記されています。
古事記は「国生み」の場面から始まります。男神の伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と、女神の伊弉冉尊(いざなみのみこと)が、まだ何もなかった下界を天沼矛(あめのぬぼこ)で「塩コオロコオロ」とかき回しました。その塩の雫から、最初に生まれたのが「おのころ島」です。
この「おのころ島」は、淡路島の北端にある「絵島」ではないか、という伝承があります。絵島は景勝地として知られ、多くの和歌にも詠まれてきました。海の恵みである塩、魚、海藻など、古来より美食の地であった淡路島は、朝廷の食膳を司る「御食国(みけつくに)」と呼ばれたそうです。
神話の時代からのグルメの地、淡路島。くにうみ漫画ワールドカップは、こうした背景を題材にした漫画などを募集することで、日本各地の歴史や文化の交流を目指しています。そのため、淡路島部門「御食国」をテーマにした作品のほかに、ご当地部門「ご当地飯」をテーマにした作品の募集も!
淡路島の神話や歴史について調べるもよし、お住まいの地域の文化を紐解くもよし。多彩な作品が集まりそうです。
今年からアニメ部門が追加!
第2回までは「漫画」と「イラスト」のみの募集だった本公募。前回は全国から355点の応募がありました。
淡路島部門 漫画の部 大人部門 グランプリ作品「やぶられた約束とはじまりの島」はこちら!
作品はWEBから全編閲覧可能です。淡路に取材旅行に行って描き上げた作品だそう。淡路島で見た雄大な景色が、作品にも生かさています。
淡路島部門 イラストの部 大人部門 グランプリ作品「はじまりの地」はこちら!
デザイン専門学校の学生の作品です。抑えられた色彩に歴史を感じさせつつ、現代的で流麗ですね。
今回からはアニメ作品の募集も始まるとのことで、ますます目が離せない本公募。作品は大人と子ども、別々に審査されるため、年齢に関係なく全力で挑みましょう。新しい神話が、ここから始まります!
芦田みどり
公募情報ライター。最近は各地を盛り上げるご当地公募から目が離せない。好物はネギトロ。公募ガイド公式Instagramでも執筆中。
出典:http://kuniumi-mangaworldcup.jp/
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