作者はあなた! 葛飾人情ドラマ開幕「第5回かつしか文学賞」
東京・葛飾区と葛飾区文化施設指定管理者(キョードー東京共同事業体)主催。葛飾に暮らす人々のふれあいを描いた小説を募集しています。締切は2022年10月8日。大賞受賞者には賞金100万円が贈られ、作品は舞台化される予定です。
葛飾の人情にふれて、感じて、書いてみて!
「わたくし、生まれも育ちも葛飾柴又」でおなじみの『男はつらいよ』、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』、『キャプテン翼』など、葛飾ゆかりの作品は長く愛されています。ほかにも、夏目漱石は『彼岸過迄』の中で、主人公が柴又界隈を歩くのどかなシーンを描きました。田山花袋、永井荷風らも、ここを訪れています。東京の東のはずれ。なのに、多くの文豪や文化人たちがここに魅了されたのはなぜ?
そう思ったあなた! ぜひ一度、葛飾に行ってみてください。大きな川がゆったりと流れる、自然豊かな地に育まれた下町人情。ここを訪れるすべての人をあたたかく迎え入れる懐の深さに、ふっと肩の力がぬけていきます。駅に降り立った瞬間、思わず「ただいま」と言ってしまう、まるで実家に帰ってきたような不思議な感覚。きっと「ここを舞台に、人間ドラマを書きたい!」と思うはずです。
受賞作は葛飾で舞台化
さて、応募するにあたって過去受賞作も気になるところ。前回の受賞作は『立石ロッキー』でした。今年9月に「葛飾シンフォニーヒルズ」で舞台化し、上演される予定です。監修は佐藤B作氏。一般公募によりオーディションで選ばれたキャストが1年間の稽古を経て、待ちに待った公演です。
主人公は宇崎凛太郎、36歳。豆腐屋を営む立石育ちのプロボクサー。駅前の再開発による立ち退きの話で、人生の岐路に立たされます。そんななか、再起を図る彼に日本王座挑戦のチャンスが舞い込みます。お節介だけど、温かい商店街の人々へベルトを捧げたい。凛太郎は立石のロッキーになるべく、若きチャンピオンに挑むというストーリー。
まさに今、大規模再開発で話題の立石。作者は杉並区在住とのことですが、葛飾の情景がリアルに描かれています。凛太朗の再起はかなうのか、立石の風景がどのように舞台で再現されるのか、楽しみです。
さあ、次はあなたの番! 自分の作品が舞台になることを想像しながら、心あたたまる人情ドラマを書きましょう。
さんたろう
フリーランスの図書館司書&ライター。旅が好き。今年の目標はカヌーデビューと、同居中のうさぎさんに天然サラダバーをプレゼントすること。
出典:https://www.koubo.co.jp/system/contest/katsushika/
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