防災意識よ、耳に届け!「令和4年度『防災ラジオドラマ』シナリオコンテスト」
耳で楽しむラジオドラマを聞いたことはありますか? 徳島県、徳島大学環境防災研究センター、株式会社エフエム徳島が参加する「防災ラジオドラマ」制作実行委員会では、「防災ラジオドラマ」のシナリオを募集中。「復興」をテーマに、長さ10分程度の作品を考えましょう! 締切は8月7日。知事賞(最優秀賞)1点には賞金10万円が贈られます。
ラジオドラマは面白い!
本公募の上位3作品はラジオドラマ化し、エフエム徳島で放送されます。みなさんは、ラジオドラマを聞いたことはありますか?
在宅勤務が一般的になってきた最近では、作業用BGMや小説を朗読するオーディブックを楽しむ人が増えてきました。同時に、ラジオやラジオドラマの人気も再燃しているようです。
プロの俳優や声優の方が声だけで演じ、効果音やBGM、ナレーションを絶妙に組み合わせることで、聞く人の想像力をふくらませるのがラジオドラマの魅力です。視覚効果がないからこそ可能な場面転換や臨場感で、イマジネーションを刺激しましょう。
ちなみに、私は大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の脚本を務める三谷幸喜さんの映画「ラヂオの時間」が大好きです。1993年の作品ですが、ラジオドラマの制作現場について爆笑しながら知ることができます。今回の公募の参考にもなるかもしれないので、興味のある方はぜひ視聴してみてくださいね!
今回の募集は、放送時間10分程度の短編作品のシナリオです。20字×20行の原稿で10枚程度(効果音等の記載分は除く)とのことですので、ラジオドラマのシナリオに初挑戦の方にもオススメです。
防災、そして復興は、永遠のテーマ。
本公募は、徳島県が推進する防災施策の普及・啓発を目的として開催されます。近い将来、南海トラフ巨大地震の発生が懸念される徳島県や周辺エリアですが、日々の防災意識や復興への道筋を、皆が自分の課題として認識することが大切です。
前回の募集では「事前復興」がテーマでした。全国から204件もの応募があり、その注目度の高さが伺えます。前回の知事賞(最優秀賞)「海を背に、未来を願う」はこちらです!
地震や津波、気象災害など、どの地域でも起こりえること。そして、被災地以外の人々も、どういう姿勢で支援をすべきか……防災はさまざまな切り口が考えられる題材だと言えそうです。今回は「復興」をテーマに作品を募集しています。
審査委員は、北阪昌人さんと向井康介さんの2名の脚本家が務めます。向井さんは徳島県出身とのこと。今秋、脚本を手がけた映画 「マイ・ブロークン・マリコ」が公開予定です。第24回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞した同名の漫画の映画化に、熱い期待が寄せられています。第一線で活躍する脚本家に自分の作品を見てもらうチャンスです!
災害について単に警鐘を鳴らすだけではなく、人の心を動かし、今のうちからできることを前向きに提唱するドラマが求められます。10分間の声そして音で、あなたはどう表現しますか?
芦田みどり
公募情報ライター。最近は各地を盛り上げるご当地公募から目が離せない。好物はネギトロ。公募ガイド公式Instagramでも執筆中。
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