あなたの脚本がNHKで制作、放送されるかも!「第47回創作テレビドラマ大賞」
一般社団法人日本放送作家協会とNHKは、45分の創作テレビドラマの脚本を募集しています。テーマは自由。対象はプロのドラマ作家を志す方です。新人のみならず、すでに脚本家としての活動歴がある方でもOK! 締切は2022年6月30日です。
ドラマ作家志望は必見!
次世代のテレビドラマ作家を育てるため、一般社団法人放送作家協会とNHKが共催している本公募。募集対象はプロ志望限定。シナリオライティングの基礎は必ず押さえておきたいところです。
大賞を受賞した作品はNHKでテレビドラマとして制作、放送されます。2022年3月に放送された前々回受賞作『家出娘』では、ファーストサマーウイカさんや有野晋哉さんなどが出演しました。自分の作品がNHKで放送されるなんて、プロとして夢のようなスタートではないでしょうか。
第45回創作テレビ・大賞受賞作品『家出娘』ビジュアル
船越凡平・作。第45回創作テレビドラマ大賞受賞時のタイトルは『カントリーロード』。2022年3月22日にNHKにて放送。現在もNHKオンデマンドで視聴可能
社会問題をうまく取り入れて
作品のテーマや内容は自由ですが、規定には、「海外ロケが必要な作品や時代劇は除く」とあります。おそらく制作上の都合と思われるので、これ以外の設定であったとしても、大がかりな仕掛けやCGなどは使用しない前提で執筆するほうがよさそうです。おのずと、現代劇を書くことになると思います。
コンテスト担当者によると、応募作品にはLGBTQ+、ヤングケアラー、引きこもり等をモチーフにした作品が多いとのこと。
前回の受賞作『月食の夜は』は、「ヤングケアラー」が肝となる物語でした。
■第46回大賞作品『月食の夜は』あらすじ
宮内駿(15)は来週末にスーパームーンの月食があることを知り、思いを寄せるクラスメイト、岸本翠(14)を誘うが、相手にされず撃沈する。のちに、宮内は岸本が母親の介護を担うヤングケアラーであることを知る。
第46回創作テレビ・贈賞式記念写真
左より、佳作二席・中川裕規氏、大賞・竹川春菜氏、さらだたまこ理事長、佳作二席・武田雄樹氏。竹川氏の『月食の夜は』は、今秋~冬に制作、来春NHKにて放送予定
選考においては、「今、ドラマ化し、放送すべき作品か?」ということが問われます。コンテスト担当者によると、「社会的な問題を扱うだけでなく、書こうと決めたモチーフや人物に対し、リサーチや取材を経て書き手自身がどのくらい深く思索したか、その結果、書き手ならではの視点を掴めたか、ということが最も重要」ということでした。表層的な作品にならないよう、真摯に取り組む姿勢も問われそうです。
ドラマだからこそ伝えられる思いがあるはず。身近なところから物語のタネを見つけて、多くの人の胸に響く脚本を書いてください!
吉田里穂
小説、エッセイ、短歌、写真など挑戦したいジャンルが多くて目移りしてしまう。公募を眺めてわくわくする才能はたぶんピカイチ。児童文学と漫画が大好き。
出典:https://www.hosakkyo2012.jp/創作ドラマ大賞/第47回創作テレビドラマ大賞募集要項
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