せきしろの自由律俳句 第59回「ぬいぐるみ」結果発表
第59回 課題:ぬいぐるみ
せきしろの一句
最優秀賞
この40年を繕う
(神奈川県 ねこばばあ 48歳)
優秀賞
太陽の塔のぬいぐるみくれた人と疎遠
(神奈川県 へやぼし 32歳)
うさぎ干す立春のベランダ
(大阪府 石川聡 40歳)
佳作
10年も同じ壁を見続けている
(福島県 きりんのき 19歳)
汚れ残して故郷忘れず
(長崎県 オーガニック 18歳)
パソコンの明かりを一緒に見てる
(広島県 葛餅 24歳)
物言わぬ布人形と深酒
(兵庫県 馬場勇至 29歳)
展示品しかないと言われて迷う
(大阪府 フルカワ 30歳)
目のトーナメント勝ち抜いたぬいぐるみを買う
(神奈川県 哲ロマ 42歳)
贈られたものを参考にして贈る
(福岡県 さとみい 62歳)
ゲーセン帰りに違いない
(東京都 ビールおかわり 50歳)
私と同じところにほつれ目
(大阪府 まちこまち 17歳)
喧嘩の巻き添えをくらうぬいぐるみ
(神奈川県 森栖川瑠蘭 19歳)
ジャビット君が二度空を舞う
(岡山県 白とり貝 31歳)
新しいの買えばじゃないんだよ
(北海道 エリンギ 34歳)
まだ誰のものでもないテディベアの整列
(東京都 しまこう 34歳)
ディズニーの背中が夕陽に照らされて
(石川県 犬山鹿子 35歳)
ぬいぐるみにも意見を聞く
(群馬県 伊藤どらやき 48歳)
後悔しない洗い方を調べる
(茨城県 居間ニイル 50歳)
痩せた人が作った痩せたぬいぐるみ
(千葉県 xissa 56歳)
値札を付けて置いてある
(福岡県 わかさと 62歳)
パチンコの景品とは言えぬ父
(茨城県 海老原順子 67歳)
ぬいぐるみの口へお菓子をもっていく
(長崎県 毎日ハッピ― 45歳)
1970年北海道生まれ。俳人、コラムニスト。芥川賞作家でお笑いタレントの又吉直樹との共著『カキフライが無いなら来なかった』『まさかジープで来るとは』『蕎麦湯が来ない』のほか、『たとえる技術』などの著書がある。
イラスト:飯田研人/撮影:賀地マコト
自由律俳句は、定型(五七五)ではない俳句です。定型ではありませんが、どこかリズム(律)のある句を募集します。句読点は使わず、俳句らしい味わいを意識して、心にしみるような情景、共感できるような情景を切り取ってください。俳句のもとは俳諧ですから、滑稽味があってかまいません。しかし、笑いだけではなく、しみじみ、ペーソス、人間くさいといった句を期待しています。
- 応募規定
- 定型(五七五)でない自由律の俳句。
面白コピーの募集ではなく、定型ではない無季俳句。
- 応募上のご注意
- ・ペンネームを使わない方は、応募フォームのペンネームの欄に本名をお書きください。
・応募フォームの「年齢」の欄は必ずお書きください。
・応募点数に制限はありませんが、1応募につき1作品とします。
- 応募規定
- 作品は未発表作品とし、採用作品の著作権は公募ガイド社に帰属。
応募者に弊社から公募に関する情報をお知らせする場合があります。
- 賞
- 最優秀賞1点=5000円(商品券)
優秀賞2点=2000円(商品券)
佳作10点=記念品
- 公募ポイント
- mottomo会員の方は、ログイン後WEBから応募するだけで自動的にポイントがたまります。
応募者全員=5pt追加
【最優秀賞】 さらに50pt追加
【優秀賞】 さらに30pt追加
【佳作】 さらに10pt追加
※応募者全員ポイントの付与は各回ひとり1回までです。
※ポイント付与は結果発表の時期に行われます。
- 募集中のお題
- 第61回「おわり」
応募期間 ~2月20日
第62回「朝」
応募期間 2月25日~3月20日
- 発表
- 第61回 2022年4月15日 WEB上
第62回 2022年5月15日 WEB上