大人のための上質な喜劇を!「第8回NLTコメディ新人戯曲賞」
劇団NLTでは、同劇団が上演する戯曲を募集します。ストレートプレイのコメディであれば、現代劇、時代劇、日本・外国が舞台など、ジャンルは不問です。作品は、400字詰原稿用紙で120枚以内。締切は2022年7月31日、発表は10月予定です。正賞受賞作品には30万円が贈られ、2023年度に上演されます。
コメディ路線で53年!
長引くコロナ禍で、演劇界にも厳しい状況が続いています。
劇団NLTは、1964年創立の老舗劇団。文学座から派生し、当初は三島由紀夫を顧問に迎え、三島作品を多く上演してきました。その後、「大人が素直に楽しめる演劇」をモットーに、海外の上質な喜劇を上演し続けてきたそうです。黒柳徹子さんが客演したこともありました。
文化庁主催芸術祭賞を3度受賞し、現在までの上演作品は220以上。現在では海外作品だけでなく、国内のオリジナル喜劇も含めて幅広く上演しています。所属劇団員の年齢も幅広く、舞台だけでなく、映画、アニメ、CMなど多彩に活動。まさに日本有数の劇団です。
そんな同劇団が幅広く募集する新人戯曲賞。戯曲に興味がある人や、かつて演劇部だった人はぜひ挑戦してはいかがでしょうか?
前回入賞作品は今春上演
前回(第7回)では正賞の該当作はありませんでしたが、アイデア賞を受賞した作品『総理、死んでもらいます!』が2022年3月31日〜4月3日に上演される予定です。
「受賞には一歩及ばないが、コメディとしてのアイデアが抜群で、落とすには余りに惜しい」とされたようです。上演に当たっては、ブラッシュアップが入ったのかもしれませんね。
チラシにある「あらすじ」を見てみると……
腐敗と失政で選挙に大敗し、野党となった人民党。だが政権を獲った立身党は余りに未熟で、復権のチャンスが訪れた。ところが選挙の顔がいない。そんな時、元総理の息子のイケメンが颯爽と現れた。人民党は無事復権。そして10年。彼は遂に総理となる。しかし彼は……あまりに能天気で残念な総理だった。
そして彼もスキャンダルを起こす。国会は大荒れ、世間は大騒ぎ。次の選挙は大敗必至。党存亡の危機に、国会重鎮たちが出した答えは……「総理に死んでもらおう」だった。さあ重鎮たちの総理暗殺計画が始まった!
国会、官邸を舞台に繰り広げられる、エゴと建前の狂騒のコメディ。総理は殺されるのか?日本の未来の行方は?
社会風刺が効きながらも、大胆で展開の見えないコメディに興味をそそられます。おおいに笑い、泣き、感動し、日本を明るくするような作品が集まるといいですね! あなたなら、どんな舞台を繰りひろげますか?
芦田みどり
公募情報ライター。最近は各地を盛り上げるご当地公募から目が離せない。好物はネギトロ公募ガイド公式Instagramでも執筆中。
出典:http://www.nlt.co.jp/compe/newwritersaward8.html
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