『8+9が解けない』 ディスレクシアをご存知だろうか。 『読字障害』と書かれると聞き覚えも増えるかもしれない。 世界的著名人ならトム・クローズの名前が上がったりする。 文章を読む力が弱く、日本語なら『ち』や『さ』が、英単語なら『b』や『d』が分別出来ない。そのせいで文章を聞くなら問題なく理解できても、読むことは出来ないという障害。 近年よく聞くようになり、困難な中努力してきた、という武勇伝のような話が取り上げられる。 同じ系統だと書字障害(ディスグラフィア)もある。 字の如く、書き写したり『へ』や『く』のような反転文字を書くことが出来ない障害だ。 こちらも最近よく苦労話を聞くようになった。 ではディスカリキュアはどうだろうか。 『算数障害』 算数、数学になると急に何故か『甘え』や『勉強不足』と言われてしまいがち……。 確かに小さな頃からずっと『馬鹿だ』、『勉強不足だ』と言われ続けてきた。 計算はもちろんのことだが、アナログの時計を見てもすぐに時間を読み取れない。 単位、距離、図形、簡単?な計算とは? ただ、長らく馬鹿にされ続けてきたお陰?で、 今ならどんなことも上手くかわせるようになった。 馬鹿にされても『その通りでーす』と笑ってしまえるようにも。 とはいえ、どうせなら実際のところどっちなのか知りたい。 そんな訳で、診断先を探すと、驚くことに大人の学習障害を診断してくれる病院の少ないこと! そして始まった診断。 なんとすぐには分からず、6ヶ月ほどかけるそう。他の疾患がないか調べるためもあるそうで、中々奥が深い。 何だかいい経験になりそうな予感がしてきた、なんて気楽に考えられるようになったのも、実は数学(算数)が苦手なお陰?かもしれない。
コモドモネ