コモドモネ
『8+9が解けない』 ふと気づくと3月も4月も終わり、5月中盤に差し掛かっていた。 こうやって毎年気付かないうちに1年を終わらせてしまうと思うと、勿体無い。 しかし、毎年『あぁ』と思うだけで変わらない1日を消化させているだけのところはある。 そんな毎日を過ごす中、今年は既に違うことが起きている。 『8+9が解けない』 その理由の判明だ。 長らく調べてきた大人の学習障害【ディスカリキュア】。 その結果に辿り着いた。 私の『馬鹿』だと言われ続けられてきた人生は終わったのだ。 ……訂正。 多分変わらない。 他人の目から見れば、それが障害かどうかなんてわからないのだから、上手く隠しながら生きることも、家族に馬鹿にされる人生に変わりはない。 ただ自分自身を卑下する心配はない。 人と違うことを嘆く必要も。 今回は自分のために調べた。 そもそも大人になるまで調べられなかったのは、金銭的な余裕以外に家族の目もある。 親とは、我が子が学習障害など信じたくないだろう。 気持ちは分かる。 障害とわかったところで、何かが劇的に変わるわけではない。(本人の気持ち以外) 今さら調べることに、両親は「嫌味だ」と言っていた。 そうなのかもしれない。 でもこれは先天的なものであって、誰のせいでもない。だからもっと普通に確認しやすい世の中であってほしい。 【誰か】を取るか、【自分】を取るか 自分の意思で調べられなかった子ども時代。 大人になっても壁だらけの学習障害。 誰にでも優しい世界というのは、中々難しいのかもしれない。