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如月

パーソナルスペース踏まれ秋高し (ぱーそなるすぺーすふまれあきたかし)季語・秋高し 写真は栄のセントラルパークのテレビ塔。 いい陽気だったので、テレビ塔の元で、お弁当を食べていたら、保育園の一団が私の座るベンチの真横に。 子供が木の実を転がす光景に、微笑ましく見ていたが、飽きてきた子供たちはベンチの上で飛び跳ね始め、保母さんが注意しても聞く耳なし。 周囲のベンチに空きはたくさんあるのに、なぜ私の横に?と訝しく思いかけた瞬間、私のカバンを子供が踏んだ。 お弁当を広げている手前、すぐには移動が難しかった私は保母さんに困っている事をうったえた。 すみませんと呟いてから、子供たちを連れて行く様子に安堵するも束の間。 次に一人二人三人と、私のベンチ周りに、人が集まってきた。 隣席に座ったシニア男性が「お姉さん」と呼ぶ。 知らん顔で食べ続ける私に再び、「お姉さん」。。私??お姉さんは嬉しいけれど知らない人。 何の用?と顔を向けると、「バナナ🍌食べない?」と男性が言い終わらないうちに、「いりません」と返した私。 「食べきれないからさ」との言葉をスルーして、自分のお弁当に集中した。 公園でのランチ中に、知らない男性から、「バナナ🍌あげようか?」と言われるのは、これで2回目。 一体、何の因果か? と思っていたら、メール着信音。開けば恩師からで、「30分前に、地下鉄◯◯駅で降りなかった?地下鉄で私、あなたの隣席にいたの。もしかしたら、如月さんかな?と思ってメールした。」こんな事も、あるんですねと、お互いにメールで会話した昼下がり。パーソナルスペースに踏み込まれた感はあったものの、なかなか面白い昼休みだった。ちょっとした、コントに使えるかも?と笑えた。

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