子どもの夢が現実に!「夢のクリスマスケーキコンテスト2017」グランプリに選ばれたのは?
「こんなクリスマスケーキがあったらいいな」そんな子どもの夢を叶える、銀座コージーコーナーが開催する「夢のクリスマスケーキコンテスト2017」。グランプリ受賞者が決定し、グランプリ作品が本当のケーキになって発売される「Kid’s Dream Cake 発売記念イベント」が12月3日、東京のスターライズタワーで行われました。すぐ隣の東京タワーの展示スペースには、受賞者の作品と写真、そして歴代の受賞作品が飾られ、通る人が子どもたちのアイデアに足を止めていました。
今回、20,350点の作品の中からグランプリに選ばれたのは、齋藤立季(さいとうりつき)君(6歳)の「クリスマスきかんしゃロールケーキ」。3種類のロールケーキの上に、スノーマン、サンタクロース、トナカイがそれぞれ乗っています。乗り物が大好きという立季君が、機関車の形をしたケーキがあったらいいなと考えました。
壇上に登場した立季君、ちょっと緊張ぎみのようすでしたが、プレゼンテーターの佐々木希さんと司会者さんに笑顔で迎えられ、佐々木さんにパティシエ帽をかぶせてもらって嬉しそうな表情に。質問をされると、自分の描いた絵が本物のケーキになり、「嬉しい気持ちになった」と、上手にお話をしてくれました。
いよいよケーキが登場し、コージーコーナーのパティシエさんが制作秘話を。「機関車というところが男の子らしいアイデアだと思ったこと、そして、去年は赤ちゃんで、まだケーキが食べられなかった妹にも食べさせてあげたいという気持ちが家族思いで、ケーキのアイデアからとても優しい気持ちが伝わって来ました」とのこと。3つに分かれたロールケーキはそれぞれ抹茶、チョコレート、プレーン味。それぞれの中に入っているフルーツも、バナナ、いちご、キウイと立季君のアイデアそのままです。ロールケーキの下には線路と枕木、その下に敷きつめられた小石まで食べられるよう、立季君のアイデアを忠実に再現。最後に仕上げとして、立季君が真ん中のロールケーキにサンタクロースを乗せ、ケーキが完成となりました。
事前に取材をして伺ったことには、このコンテストの選考には、コージーコーナーの社員全員がアイデアに投票する過程があるとのこと。その際、お店が「作りやすそうな」ケーキが選ばれるわけではないそうです。子どもたちの間で、将来なりたい職業としてパティシエが人気であることから、素晴らしいアイデアがたくさん応募されてくるけれど、このコンテストは「子どもの夢を叶える」のが目的。同時に、コージーコーナーのパティシエの「腕試し」にもなっているのです。そのため、ケーキのアイデアというよりは、「絵の発想力のコンテスト」という意味合いが強いそう。また、「絵のアイデアを、どのように本物のケーキにしていくか?」という、パティシエの創作意欲をかきたてる作品を求めているそうです。そして、「なぜこのケーキを考えたのか?」という背景も大事な要素。立季君のアイデアは、今年は妹もケーキを食べて、家族みんなで一緒にクリスマスを楽しみたいという優しい気持ちが込められていて、それが受賞につながったようです。
壇上には立季君の家族も登場し、完成したケーキをみんなで試食する時間が設けられました。妹に食べさせたいと言っていた立季君、ケーキを一口とって妹に食べさせてあげる場面も。立季君の妹も、家族みんなが優しい笑顔になりました。
授賞式後、立季君にお話を聴くと、立季君はもともと絵を描くのが好きとのこと。このコンテストはお母さんのすすめがきっかけで、弟と一緒にたくさん描いて、よく描けたものを応募しました。グランプリに決まったことは、家族も、幼稚園の先生やお友達も、みんなが「すごいね」と言って喜んでくれたそうです。本物になったケーキを見たら、ロールケーキの中のフルーツも自分のアイデアどおりだったこと、細かいところまで食べられるよう作られたことにビックリしたとのことでした。
コージーコーナーのみんなが、立季君の男の子らしい、家族思いの優しいアイデアを一生懸命形にしてくれた「夢のクリスマスケーキコンテスト2017」。家族で過ごすあたたかなクリスマスの、優しい気持ちを運んで来てくれました。