ゆらゆらと浮遊するクラゲの姿…。

美しくもあり、この世に未練がある幽霊を彷彿とさせませんか？

徳島市の徳島城博物館では、特別展『幽霊―美と醜の物語』（10月21日～11月19日）の公開に合わせて幽霊画に興味を持ってもらおうと絵画コンテストを開催。昔ながらのイメージにとらわれない自由な発想から生まれた幽霊像を募集しています。選ばれた作品は10月26日以降、館内にて展示される予定です。

－今まで見たことがない幽霊の姿を描くには－

昔の人が実物を見ないで描いた「動物画」には、幽霊画に通じる怪しさがあります。人に聞いた話をもとに空想や想像を広げて描いた作品には動物の骨格に人間の顔がついたような、なんとも言えぬ気味の悪さを感じる奇妙な絵もあります。

実在しない架空動物といえば、キリンビールのブランド・マークは東洋の霊獣と言われている中国の伝説上の生き物「麒麟」をモチーフにデザインされています。現存するキリンとはまったく別で、顔は龍・体は鹿のような姿をしています。

美しく醜い…海底200mより深い暗闇に存在している深海生物の姿もヒントになりそうです。「赤い髪の人魚」と語られる【リュウグウノツカイ】や、顔面がぐにゃりとつぶれたような【ニュウドウカジカ】は情念を感じますし、目の下に発光器を持つ深海魚【オオクチホシエソ】の口を大きく開けた顔は、恐怖心を煽るのに十分な迫力があります。白く透き通った体をしたオニアンコウ科の【ユウレイアンコウ】はその名のとおり、闇夜に浮かぶ魂を想像させます。

また、アングルひとつで可愛いシロイルカが不気味な雰囲気になってしまった写真など…。人ではないモノから発想を広げてみると今までにない幽霊像に出会えるかもしれません。

ぜひあなたの考える幽霊画を応募してください。

募情報の詳細はこちら：

https://www.koubo.co.jp/contest/art/painting/037334.html

あなたの幽霊画コンテスト

(2017年10月21日〆切)