孔明の罠!?日経×横山光輝「三国志」のビジネス大喜利
横山光輝氏のマンガ『三国志』を広告に使用している日経電子版が、仕事やビジネスシーンにちなんだ大喜利を募集しています。応募できるコマ画は全10種類。お題ごとにそれぞれ1点ずつグランプリが選ばれ、実際に広告として起用されます。
諸葛孔明「だまらっしゃい」のコマ画で、「日経電子の版」と言わせているおなじみのシーンを含む50種類のポスターがプロモーションとして、昨年の12月から東京メトロと大阪市営地下鉄で設置され話題を呼びました。
起用された『三国志』は漢王朝末期の中国、混乱のなか台頭した新世代のリーダーが「魏」・「呉」・「蜀」の三国を築いて戦略、武力闘争を繰り広げるストーリー。戦やビジネスで勝つために共通するのは『知は力なり』の精神。日経の情報を伝える大切さを表現しています。
横山版『三国志』の魅力は、イラストのシンプルさと喜怒哀楽が豊かな人物たちです。1コマだけでもインパクトがあるのでラインスタンプでも支持されています。感情が伝わりやすい「げえっ」「むむむ」や「とてもつらい」「おことわりいたす」「ありがとうござる」など独特の言い回しがウケて、公開直後から既存人気スタンプの売り上げに追いつくという異例の人気ぶり。現代のどんなセリフを入れても自然にマッチしてしまう普遍さ、イマドキのセリフをいれると時代錯誤のチグハグさと妙なしっくり感に可笑しさが生まれてきます。
あなただったら誰にどんなビジネスネタをしゃべらせてみたいですか?選べるお題は10個、それぞれ人物の特徴をまとめてみました。
「蜀」陣営
張飛益徳(ちょうひ・えきとく)
桃園の誓いでは蜀の君主、劉備と兄弟の契りをかわし親愛の情を受ける。無邪気で豪傑、粗暴で熟考するのが苦手。身分の低いものを軽視する振る舞いが目立つが、警戒心が薄い。
黄忠漢升(こうちゅう・かんしょう)
劉備に仕える勇将、義に厚く、若者に負けない弓の名手。息子を亡くし家庭に恵まれず寂しさを持つ。老いてますます盛んな人な人を「老黄忠」と呼ぶ。
祝融夫人(しゅくゆうふじん)
南蛮王だったのちに蜀に仕えた孟獲(もうかく)の妻。男勝り、投げナイフの使い手。夫が戦に負けると自分が変わりに戦う。
「魏」陣営
曹操孟徳(そうそう・もうとく)
魏の礎を作った人物、戦術を説く兵法家としても業績アリ。合理主義、目的の為なら手段を選ばない非情、鋭い知恵と臨機応変なはかりごとを得意とした。
張遼文遠(ちょうりょう・ぶんえん)
董卓・呂布に仕えた後、曹操に就き軍指揮官として活躍。勇敢で沈着、心が清らかで人望が厚かった。張遼が来ると「泣く子も黙る」と言われ語源になっている。
「呉」陣営
陸遜伯言(りくそん・はくげん)
呉の皇帝、孫権に仕える武将。真面目で礼儀正しく、主君や国家に真心を尽くして仕える。注意深く思いを巡らせて先々にどんなことが起こるか見抜く力がある。
魯粛子敬(ろしゅく・しけい)
劉備陣営との交渉役。思慮深く物事を見抜くことに優れ、呉の初代皇帝である孫権の即位を予見したと言われている。正しい行いで慎み深くマジメ、温厚でお人よしの一面もあり。
名も無き使用人
「温州蜜柑でございます」のセリフで一躍有名人。みかんは呉からの貢物として曹操に献上されたもの。
その他
呂布奉先(りょふ・ほうせん)
抜群の軍事力。弓術・馬術に長けて一騎打ちで勝利、腕力が強く物欲が強い最強の武士。董卓を暗殺し放浪、のちに曹操に殺される。
※董卓(とうたく)呂布の義父、後漢の最高職。
献帝(けんてい)
献帝の母親は低い身分だったが美しく、中国後漢の第12代皇帝の寵愛を受けたが皇帝の妻から嫉妬され毒殺されている。献帝は後漢最後の皇帝で聡明だったが、曹操に実権を握られていた。
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日経三国志大喜利の乱(2017年3月14日〆切)