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フォトグラファーを多数輩出するキヤノン「写真新世紀」グランプリ決定

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結果発表

キヤノン主催の「写真新世紀」の2016年度(第39回公募)グランプリ選出公開審査会が、東京都写真美術館で行われ、金(きむ) サジ氏(受賞作品『物語』)がグランプリを受賞しました。

 

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従来のプリント作品に加え、昨年よりオンラインでのデジタル作品(静止画・動画)にまでの募集範囲を拡大したことで、国内外から多くの作品が集まり、過去最多となる1723名(組)の応募がありました。この中から、優秀賞選出審査会において、優秀賞受賞者7名と佳作受賞者14名が選出されました。

 

 

キヤノン「写真新世紀」とは

過去のグランプリ受賞者には野口里佳、HIROMIXなど、また優秀賞には蜷川実花、佐内正史、オノデラユキ、澤田知子、青山裕企など、佳作には本城直季、鈴木心、武田陽介などがおり、若手実力派の写真家の登竜門になっており、ひとつぼ展と並ぶ、二大写真家登竜門の一つと言われています。

 

 

グランプリ受賞者 金 サジ氏

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作品について

「故郷とは一体何なのか。在日韓国人の私には分かりませんでした。そこで私は現存している民族の伝承から故郷探しをはじめました。すると、そこで知り得るはずのない、しかしずっと知っていたかのような「何か」を発見します。この「何か」は私の中で繋がりだし、ひとつの物語が産まれました。」

 

受賞者のコメント

「今回出展した作品は、10年前から構想したもので、ゆっくりと形にしました。自分自身に嘘をつかずに、素直に真っ直ぐ向き合ってできた作品です。作品に込めた想いが届いて嬉しく思います。作品を見てくださった方、これまで応援してくださった方全てに感謝します。」

 

審査員のコメント(オサム・ジェームス・中川氏)

「今回は満場一致で、金 サジさんのグランプリが決まりました。この作品から、金さんの作品作りの核になるものがよく伝わってきました。in-between(はざま)からの眼差しが良くでていたと思います。日本のマイノリティーの問題に光をあてる良い作品をこれからもどんどん作っていって欲しいと思います。」