あなたの言葉を載せよう!国語辞典、「大辞泉」が語釈を集めています
小学館の国語辞典、「大辞泉」が語釈を募集しています。今回、募集する言葉は【夢】【宇宙】【歌】【個性】【子育て】【上司】【昭和】【情報】【癒し】【コンビニ】の10個です。1個の言葉につき、10~20個の意味が選ばれ、合計100~200の語釈がデジタル大辞泉に掲載されます。
なぜ今まで使ってきた言葉の語釈を新たに募集するのか…?その理由は、『年代や性別、人によって解釈が違う言葉の姿を、様々な角度から改めて捉え直してみよう。(大辞泉HP抜粋)』という試みからです。語釈といえば、過激な解釈で面白すぎると新明解国語辞典(三省堂)が注目を集めていますが、大辞泉も公募で集めた独自の語釈が実際に「国語辞典」に掲載される、という新しさが話題を呼び、各メディアで大きな話題となりました。
2013年から始まったこの募集も今年で4回目。2016年5月18日から始まっていて、HP上では、すでにたくさんの語釈が集まっています。読んでみるとすごく面白い!!たとえば、【夢】。「子供のときは無限にあるが大人になると少なくなっていくもの」、「食べられないけど元気になるもの」、「年末ジャンボ宝くじ一等前後賞」とか…「人生という暗い道を優しく照らし、寄り添い、共に生きるもの」という深いものまで!一つの言葉で、それぞれの人生がみえてしまう。実体験が言葉を生むのですね。
辞書作りで思い出すのは、松田龍平さんと宮崎あおいさん主演で映画化もされた、三浦しをん作『舟を編む』。膨大な言葉を紡いで、地道な作業を経て、長い年月を掛けて熟すように辞書が完成されていく。静かな熱意を感じられる作品です。来月からはフジテレビ系のノイタミナ枠でアニメ化も予定されています。
使われなくなって消えっていった言葉があれば、生まれる言葉もある。また、時代が変わり、意味が変わるものも…。「ヤバい」は、その代表ですね。どんな状況も「ヤバい」で通じてしまいます(今は肯定的な意味が強い)。これからあなたが生み出す新しい語釈が、常識を変えてしまうかも!
公募情報の詳細はこちら:https://www.koubo.co.jp/web/1/detail022572.html
小学館『大辞泉』 あなたの言葉を辞書に載せよう。2016キャンペーン(2016年11月21日〆切)