100人いれば、100個の招き猫がある。「第23回にっぽん招き猫100人展」
招き猫の名産地である愛知県瀬戸市が、オリジナルの招き猫を募集するコンテストを開催しています。優秀作品は、日本最大規模の創作招き猫展である「にっぽん招き猫100人展」で展示予定です。締切は、2023年5月31日。最優秀賞には22(にゃんにゃん)万円と、2024年の「第29回来る福招き猫まつりin瀬戸」において招待作家として個展を開催する権利が贈られます。
固定概念を打ち破る招き猫を!
招き猫は、日本ならではの縁起物です。江戸時代後期に誕生してから、日本中の家庭において、商売繁盛や厄除けなどを祈ってきました。日本人にとって、招き猫はとても身近で大切な存在です。
そんな招き猫を、自由な発想で作り上げる本公募。実は新型コロナウイルスを理由に、2年ほど開催を中止していました。しかし昨年、満を持して復活。きゅうくつなコロナ禍で感じたことを、作品に込めるのもいいかもしれません。
なお、テーマやジャンルなどは不問です。陶芸、彫刻、木彫りだけでなく、絵画、映像作品、写真など、表現方法も問いません。「招き猫といったら、こうでなくちゃ」という固定概念は打ち破っていきましょう。「手を挙げて招いている猫」が基本ですが、必ずしも、猫の手を挙げさせる必要もありません。見た人が「これは招き猫だ」と感じることができれば、どんな表現を選んでも大丈夫です。自分の持つ常識に左右されず、自分らしさ全開で表現してくださいね。
前回の受賞作品を見てみよう
本公募では、書類選考によって、応募作品の中から100点の招き猫が選ばれる予定です。そして、2023年9月23日(土)・24日(日)に開催される「第28回来る福招き猫まつりin瀬戸」のメインイベント「にっぽん招き猫100人展」で展示されます。来場者投票と審査員審査を総合して、「日本招き猫大賞」が決定します。
前回は、「LUCK FAT CAT」が大賞に選ばれました。陶器で製作されており、まんまるとふくらんだボディは、体いっぱいに幸せをためこんでいるかのようです。かわいらしさとユニークさを両立させながら、まったく新しい招き猫をつくりあげています。
「LUCK FAT CAT」
自分にしかつくれない招き猫を創造して
ここでは、取材で得た担当者からのメッセージをご紹介します。
「江戸時代後期に日本で誕生した縁起物『招き猫』は、こんな時代だからこそ求められているのではないでしょうか。厄や病を除け、健康、財運を招いてくれる、あなたの創るオリジナル招き猫作品をお待ちしております。特に統一テーマは設けませんが、流行病に打ち克ち、世界から争いごとが無くなり、ともに生き抜く力強さ、しなやかさ、美しさのある作品を拝見できればと思います。」
ユニークさやオリジナリティはもちろんのこと、その中にメッセージ性を込めることも忘れずにいたいですね。そうすれば、ただ見た目すてきなだけの作品ではなく、見た人が思いをめぐらせるような作品をつくることができるでしょう。
あなたが思いを込めてつくった招き猫は、さまざまな人に幸せを運んでくれるはず。「これが招き猫!?」と思わず口にしてしまうような斬新な世界に、あなたも招かれてみませんか?
公募情報ライター。公募デビューは7歳。おいしいものとソシャゲと大相撲が好き。朝ごはんは白米派。
出典: http://www.seto-marutto.info/2023/04/05/5395/
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