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創作の苦労、つぶやかない? 祝30年でも苦境です「うなぎパイV.S.O.P30周年企画 みんなのエピソードトーク大募集!」

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作文・エッセイ
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有限会社春華堂は、自社商品『うなぎパイV.S.O.P』30周年記念キャンペーンとして、「長年続けていること」または「苦節エピソード」を募集しています。最優秀賞作品をCM化の予定で、面白い投稿があれば複数作を起用する可能性も。さらに、賞品としてうなぎパイ缶が贈られます。応募はTwitterから、締切は2023年8月31日。

祝30年でなぜ「苦節」エピソード?

みなさん、『うなぎパイV.S.O.P』ってご存じですか? 

「あれでしょ。浜松銘菓の甘くてサクサクしたお菓子」

うーん。みなさんが思い描いているのは、おそらく『うなぎパイ』の方でしょう。

ぱっと見は似ていますが、『うなぎパイ』とは別の商品です。V.S.O.Pはブランデーやマカダミアナッツを贅沢に使用した風味豊かな「真夜中のお菓子」。うなぎパイの頂点を極めし最高級パイなのです。

 

なんですが。

 

うなぎパイ(小)

平成5年に発売されたV.S.O.P。大人向け高級お菓子のイメージがあります。

 

コンテストの主催者によると、大都市圏(首都圏・関西圏)における『うなぎパイ』の認知度は89%と高いのに対し、『うなぎパイV.S.O.P.』ではわずか17%にとどまっています。『うなぎパイV.S.O.P』、なかなかの苦労人です。

 

「30周年を機に、もっとカジュアルなお菓子として親しまれるようになりたい」

今回のエピソード募集&CM化企画は、そんな熱い思いから生まれました。

 

つくることを頑張るあなたにこそ

「長年続けている」「でもなかなか芽が出ない」ことといえば、まさに創作や公募が当てはまります。

作品が仕上がらない、コンテストで落選が続いた。

読者のなかには、公募がらみで悔しい思いをしてきた方も多いはず。

だからこそ、つくることを頑張るKouboユーザーのみなさんに、その苦悩、努力を綴ってほしいのです。

 

著名な作家にも、苦労の末に遅咲きした人は少なくありません。そう、彼らは『うなぎパイV.S.O.P』のように自らの味わいを信じ、作品を売り込み続けてきました。

松本清張(1909~1992) 作家デビューは40代

『点と線』『砂の器』などの社会派推理小説で一時代を築く。少年時代から長らく印刷工として働き、そののち出征。終戦後、41歳で『週刊朝日』の企画に応募した「西郷札」が三等入選を果たす。そして43歳のとき発表した「或る『小倉日記』伝」で芥川賞を受賞。作品は繰り返し映像化され、推理小説の歴史に名を刻んでいる。

やなせたかし(1912~2013)漫画を諦めない

言わずと知れた『アンパンマン』の作者。実は「アンパンマン」が発表されたのは作者が50歳のとき。

やなせは終戦後、三越百貨店に入社し包装紙のレタリングなどを手掛けつつ漫画を描いていたが、ストーリー漫画の興隆にともない漫画の仕事は減少。1960年代にはテレビ・ラジオ番組の構成や舞台の美術監督なども務めていた。その後「アンパンマン」を発表し、大ヒット。アニメ化は70歳目前でのことだった。

永井みみ(1965~)ケアの仕事を続けながら

 2021年、ケアマネジャーをしながら書いた「ミシンと金魚」が第45回「すばる文学賞」を受賞。介護の仕事を始める前から創作は行っていたものの、しばらく執筆から遠ざかる時期が続いていた。受賞作は介護の経験から着想を得ている。平日は仕事を続け、土日に執筆活動を行っているのだとか。

 

別の仕事をしていたり、作品を出す機会がなかったり。

上記の作家たちも、その作品が認められるまでに苦節を経てきたんですね。

 

笑い飛ばして「まだまだこれから」

とはいえ、公募や創作の辛い面を書いて終わりは避けたいところ。読んだ人が思わずクスリとするエピソードが求められています。そう、今回の募集企画の意図は、「お互い辛いですねぇ」と慰め合うことではないんです。

 

世に知られていなくたって、憧れの存在が大きくたって、「まだまだこれから」。うまくいかなかった経験も、面白おかしく語りなおせば次へのエネルギーに。

『うなぎパイV.S.O.P』が『うなぎパイ』の知名度を超えるころ、あなたの名前も世に轟いていることでしょう。

 

 

ライター
荻野

公募ガイド社の駆け出し社員。趣味は絵を描くことと漫画を読むこと。食べることも結構好き。最近は自炊を始め、目玉焼きを自分好みに焼けるようになってきた。お料理系の公募に興味がある。

出典: https://www.shunkado.co.jp/info/2023/05/vsop_30.php

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