一般社団法人アグリフューチャージャパンは、22世紀の食や農業に関する「あったらいいな」「できたらいいな」を綴ったエッセイを募集しています。

あなたの思い描く食・農業の未来と、それを実現するためのアイデアを合計1200字でまとめてください。

締切は2023年7月21日。最優秀賞には賞金100万円が贈られます。

専門知識は不要！　非現実的な想像こそ、現実を変えていく

食や農業の未来について広く考えてもらうべく、応募資格を問わない形式での開催となった本コンテスト。

「でも、食糧問題や農業の専門的な知識がいるんじゃない？」

そんなことはありません！

コンテストの審査基準はズバリ次の3点です。

「革新性」「ワクワク感」「視点のユニークさ」

未来における実現の可能性や、その分野におけるトレンドにこだわる必要はないんです。

さらに、主催者はキーワードとして「SF思考」を挙げています。これは未来についての自由な想像から、実際のイノベーションを生み出そうとする考え方のこと。SF小説のような、一見すると突拍子もない発想こそが求められています。

『ドラえもん』に学ぶ！？

ここで参考にしたいのが、「あったらいいな」の代名詞『ドラえもん』です。漫画『ドラえもん』には、日常のささいな願望を拾い上げた未来の道具が数々登場します。ひらけばどこにでも行けるドア、写して食べれば何でも暗記できるパン。新しくて面白く、そして心躍るものばかりです。

まさに「未来エッセイ2101」で求められる３つの審査基準、そして「SF思考」を満たしているではありませんか。

以下に食や農業にまつわる「ひみつ道具」を挙げてみました。アイデア出しの参考にしてみましょう。

～革新性～　食糧問題はこれで解決！

・無料ハンバーガー製造機（てんとう虫コミックス22巻「のら犬「イチ」の国」）
空気と水から半永久的に人工肉を作りだせます。犬だけの国の食糧源として使われました。道具の名前を「人工肉製造機」ではなく、「ハンバーガー製造機」としているところに遊び心を感じますね。しかしドラえもんの生まれた22世紀でも一般には普及していない模様。

・畑のレストラン（大長編ドラえもん『のび太の日本誕生』）

土に種をまき野菜を育てる……ところまでは普通の農業と同じです。しかし収穫したダイコンを割ると、なんと中身はカツ丼！？「畑のレストラン」は、スパゲッティやハンバーグなどの料理を、作物として育てる道具なんです。ちなみに外側のダイコンも普通に食べられます。一粒で二度おいしい。

～ワクワク感～　どんな夢もかなえてくれる

・おかし牧草・おかし牧草のたね（てんとう虫コミックス24巻「おかし牧場」）

「なぜだ！！　なぜおかしは食べるとなくなるのだ！！」

のび太くんの名言（？）から登場した「おかし牧草」。これを食べたお菓子は生き物のようになり、牧草を食べてどんどん増殖します。たねをまけば一面に牧草が生え、お菓子を放し飼いできちゃうんです。増えたお菓子は食べ放題。夢みたい。

・おすそわけガム（てんとう虫コミックス11巻「おすそわけガム」）

このガムを分け合って食べると、相手が食べたものの味が自分にも伝わるようになります。スネ夫くんがおやつに食べた高級メロンのみずみずしい果汁が口いっぱいに広がるのです。他人の食生活を共有するって、ある意味では異文化体験ですね。

～視点のユニークさ～　その手があったか！

・食品視覚化ガス（てんとう虫コミックス42巻「目は口ほどにものを食べ」）

目で食べるという衝撃。もちろん、物理的な話ではありません。このガスを食べ物の絵や写真にかけると、目で見ただけで実際に食べたような感覚になり、満腹感も得られます。忙しくてご飯を食べる時間がない人のため、というのが妙にシビアですが……。

・しゅみの日曜農業せっと（てんとう虫コミックス2巻「タタミのたんぼ」）

日曜大工は聞いたことがあるけど、日曜農業とは。これは室内で手軽に米や芋を育てられる道具です。なんと2時間ほどで収穫可能。22世紀では誰でも農業を趣味として楽しんでいるのかも。

意見よりも夢を伝えて

コンテスト名にある「2101」は22世紀が始まる年。遙か先の未来がテーマになっています。それゆえ、現代の食・農業に関する知識量や実現性は気にしなくて良いのです。

日常で感じる素朴な「あったらいいな」が発想の種。突拍子もないアイデアでも、臆することなく綴ってください！