原稿用紙4枚以内で挑戦できる! 「夢野久作童話賞」「夢野久作わたしの、いなか、の、じけん賞」
福岡の文豪・夢野久作の名を冠した初の文学賞が、短編小説と童話を募集中! 久作ファンはもちろん、原稿用紙4枚で挑戦できるので、忙しいけど創作したい人や初心者にもぴったりな文学賞です。締切は2023年10月27日(金)で、受賞者には夢野久作文学館(仮)の記念品が贈呈されます。
夢野久作文学館(仮)って知ってる?
読めば精神に異常をきたすと言われる三大奇書のひとつ『ドグラ・マグラ』の作者、夢野久作。国内外問わず多くのファンがいる超人気作家ですが、ゆかりの地・福岡での知名度は意外と低いそう。もっと久作作品を地元福岡で盛り上げたい。そんな思いから発足したのが、夢野久作文学館(仮)です。
実はこちら、実際にある文学館の名称ではありません。夢野久作文学館(仮)とは、久作作品をPRするために行われている、昨年度からスタートしたばかりの企画のことなんです。過去には貴重な資料の展示や朗読劇、音声ガイドつきの街歩き体験など、さまざまなイベントが行われてきた本企画。2回目となる今年度は、ついにファン待望の文学賞が開催されることになりました!
募集しているのは短編小説と童話の2つ
生涯にわたり、出身地の福岡で執筆活動を続けた久作の作品には、出身地・福岡近郊を舞台にした物語が数多くあります。それになぞらえて、本賞のうちの1つ「夢野久作わたしの、いなか、の、じけん賞」では、あなたの生まれ育った場所や、住む場所を舞台に起きる“じけん”を描いた作品を募集しています。
もちろん、こちらのモチーフになっているのは、九州で実際に起きた出来事をもとに書かれた短編集「いなか、の、じけん」。こちらの短編集は青空文庫でも読むことが出来ますので、未読の人は執筆前にぜひ一読を! また「いなか、の、じけん賞」は、東雅夫さんと大槻ケンヂさんが審査員として参加する点も注目ですよ。
もう1つの「夢野久作童話賞」は、久作が童話作家として精力的に活動していた面にスポットライトを当てた賞です。童話賞は、久作の言葉「人の魂を捕らふる力は音が第一」にのっとって、応募作を朗読して審査が行われます。審査方法を踏まえ、同音異義語などに注意を払うなど、音読を意識した作品づくりを心がけてみてくださいね。
熱意が届けば、今後も……?
今回が初の文学賞ですが、文学館(仮)の今後の計画や展開についても、気になるところ。担当者の五味さんに伺ってみたところ、「希望的な側面でお伝えしますと、福岡市内各所を舞台に作品をつくった夢野久作にちなみ、福岡の各所に夢野久作の紹介できるQRコードなどを設置して、福岡の町全体が夢野久作文学館となるようなことを考えています。あくまでも、理想や夢を広げるとしたら、なのですが」とのご回答が。
たくさんの作品が文学賞に集まれば、本企画の注目度が上がり、もっと、もっと久作作品の魅力が広まっていくかも。どちらの賞も原稿用紙4枚以内で応募可能なので、久作ファンの人もそうでない人も、ぜひ気軽にチャレンジしてみてくださいね!
三度の飯よりゲームが好きな公募情報ライター。ソシャゲのスタミナ消費に追われながら、最近公募に目覚めた娘のチャレンジを応援する日々を送っている。
出典: https://yumenokyusaku.com/bungakusho/
コンテストの趣旨がより明確に伝わるよう、公式サイトの画像を一部引用させていただくケースがございます。掲載をご希望でない場合は、お問い合わせフォームよりお申し付けください。