中村航選 プロットだけ大賞 第1回 佳作 3時のお茶は業務外ですので
――第1回――
結果発表
お題ログライン
リングの上の事故で対戦相手を殺してしまった覆面レスラーが、そうとは知らずに彼を好きになってしまった対戦相手の娘と、過去を乗り越えて結ばれる話。
佳作
「3時のお茶は業務外ですので」
有紀穂高(著)
3.8★★★★☆
カテゴリ 恋愛 小説
舞台・世界観
対戦相手を殺してしまった覆面レスラーがリングを去ったあと就いた職業はボディガード。過去を隠しながら仕事に励み、社内でも優秀な社員となる。能力を買われた男は、大富豪の娘の護衛としての任を受ける。
登場人物 阿武木カオル(あぶきかおる)(30)
男。元覆面レスラー、警備会社で働き、仕事の関係で満月の警護をすることになる。
「自分いま、業務中なんで」
青井満月(あおいみつき)(21)
女性。資産家令嬢。大学3年生。資産家の父とは血縁関係がなく、本当の父はカオルが殺してしまった相手選手。
「でも今は、業務外ですよね?」
青井彬(あおいあきら)(55)
男。資産家で満月の継父。満月の父親が死ぬ事故の原因を作った張本人。
「俺と結婚するのがきみたちの幸せなんだ」
ストーリー
第1章
事故で対戦相手を殺してしまったカオルは覆面レスラーを引退して警備会社に就職する。過去を隠しながら働く彼は、満月という令嬢の警護をすることになった。しかしながら満月は殺してしまった対戦相手の娘だった。
第2章
負い目から満月を過剰に警護するカオルは、普通の生活を望む満月の反感を買う。だが献身的でクールな姿に満月は惹かれていく。しかしながら満月はカオルが隠し持っていた覆面で、彼が実父を殺した男だと気づく。
第3章
正体が露見しカオルは満月と距離を取る。だが満月に身の危険が迫っていた。カオルは危機一髪のところで満月を救う。二人で過去の試合の事故について調べるが、驚いたことに、事故を仕組んだのは満月の義父だった。
第4章
二人は、義父が興行主を務めたプロレス大会に乗り込み、義父の企みと罪を暴いた。カオルは満月の父の覆面を被っていた。事件解決後、業務中を理由に満月からの誘いを断っていたカオルは初めて彼女とお茶をする。