■STORY ／人の心のノゾキアナがあるといいな。幸せ？ほんとは寂しいんじゃ？私のこと騙してない？　相手の本当の心がわかるって便利かも。自分の心もそもそもわかってないけど。

■STORY ／猫を見ていると、誰にも媚びることなく自分らしく自由に生きているように見える。さて、自分は自分自身の時間を大切に生きているだろうか。もし、猫に生まれ変われたら、そんなことも考えずに奔放に生きられるかな。それはそれできっと大変だろうけど。　おやっ、また物干し台でお昼寝かぁ。

■STORY ／夕方のお散歩に、ここで駄々をこねるのは定番だった。この稲藁がどうやったって、おばけや妖怪のような生き物たちの隠れ蓑にしか見えなかったのだ。夜まで待てば彼らが行動しはじめると信じて疑わなかった。あのころの私が魔法を使えたら、母といっしょに時間を気にせず隠れて張り込んだことだろう。

■STORY ／大きなステンドグラスがあるところで挙式をしたいと言った彼女と結婚。娘が生まれ大きくなり、この写真をみてこんな結婚式をあげたいと言い出した。どうか娘にもいい人が現れますように。

■STORY ／チベットの祈祷旗「タルチョー」みたいに、子供たちの願いが青空に揺れていた。夢は経文のようにいつも唱えていないと、いつか忘れてしまって、大人になる。夢は忘れちゃったら叶う筈ないよねェ。今はもう、夢はなんだったのかも判らない。

■STORY ／庭の片隅に海を見るためだけのアズマヤを作る。潮騒に紛れて、近くの森のセミが鳴く。セミと言っても内地で知る蝉の声ではなく鳥のようだ。遠くに見える白波は珊瑚の辺りか。風に吹かれて少し泡盛を呑む。そんな所に住むのじゃなくて、どこかの猫型ロボットに、いつでも行ける扉の設置をお願いしたい。

■STORY ／『Xファイル』に出てくる宇宙人のShape Shifterに憧れた。思うままに姿かたちを変えられる奴だ。変身願望は誰にでもあるだろうが、TVを観ながら羨ましく思った。期間限定でもいいから、なんとかなれないものだろうか…

■STORY ／外の世界に憧れ、窓の外を眺める亀。彼はもし何か一つだけ望みが叶うとすれば何を望むのだろうか。

■STORY ／花瓶から溢れ出るほどそれぞれの魅力を最大限に主張する赤と青。けれど本当は、赤は澄みきった空のような一片の曇もない青に、そして青は鮮やかで周りを引き付けてやまない赤になりたかったのではないか。その二つの輝きが、私の二つの瞳を捉えて離さない。願うほどに綺麗に磨かれて混じり合っていく。

■STORY ／小さい子が流れ星を見たのと同じで偶然出来た虹を見ながらお願いごとをしている可愛い様子を想像しました。