富山市では、同市を代表する祭り・イベントなどのポスターデザインを募集しています。各テーマの大賞にはそれぞれ賞金20万円〜50万円が贈られます。締切は2024年5月13日。富山を代表する祭りやイベントの顔をあなたの手でデザインしましょう！

デザインのまち・富山

こちらは、富山市が主催するポスターのデザインコンペです。富山市の祭りやイベントなどのポスターを募集することで、同市のイメージアップを図り、全国へより効果的に情報発信しようというもの。テーマは①富山デザインフェア2024、②第71回全日本チンドンコンクール 、③第64回富山まつり、④孫とおでかけ支援事業の4つです。

富山市では本公募のテーマの1つであるデザイン振興イベント「富山デザインフェア」をはじめ、デザインのイベントが盛んです。今年は10月12日〜12月15日（予定）に富山県美術館にて、 「世界ポスタートリエンナーレトヤマ」も開催されます。こちらは、世界5大ポスター展のひとつであり、国内唯一の国際公募ポスター展。会期中は、市内各所でポスターやデザインに関するイベント「ポスターの街・とやま」も開催されますよ。 
 

魅力的なイベントや取り組みとともに、大賞受賞作品をチェック！

公式WEBサイトには、これまでの受賞作品が公開されています。各テーマは富山市のイベントや取り組みにそって設定されています。どのようなポスターデザインが求められてきたのかを考えながら、チェックしてみてください。

• 全日本チンドンコンクール

第70回全日本チンドンコンクール　大賞受賞作品

このイベントは、全国のプロのチンドンマンがその技とアイデアを競う全国唯一のコンクールです。昭和20年の富山大空襲の後、廃墟からいち早く立ち上がり、市の復興がほぼ完成した昭和30年、富山市に明るさと平和感を与えようと、富山商工会議所や富山市の発案で「全国チンドン・コンクール」というユニークなイベントが誕生したそうです。

富山市で毎年4月上旬の土曜日・日曜日の2日間にわたり開催されるこのお祭り。春の彩りとチンドンのにぎやかな音色を大胆に表現してみましょう。

• 富山まつり

第63回富山まつり　大賞受賞作品

こちらは例年９月に城址公園と城址大通りを中心に開催される富山県内最大級のお祭り。２日間にわたり行われる富山まつりには約２０万人が訪れ、なかでも、メインイベントである「富山のよさこい祭り」では、ド派手な演出でのステージ演技で、演者も観客も一体となって盛り上がるのはもちろん、城址大通りを熱気で埋め尽くすよさこいパレードや、全国からの出演者による「越中おわら節全国大会」も必見！富山の活気と伝統を肌で感じることができます。他にもおいしい食べ物や飲み物等が勢揃いの「星空バザール」など、多彩なイベントが大集結します。「行きたい」「参加したい」と思ったイベントを１枚に詰め込むのもいいかもしれませんね。

• 孫とおでかけ支援事業

孫とおでかけ支援事業　前回大賞作品

祖父母の方がお孫さんと市内の下記の施設に来館されると、入園料・観覧料が無料になるこちらの取り組み。富山県内15のすべての市町村で行っているそうで、博物館や美術館、藤子・F・不二雄ふるさとギャラリーなど幅広いジャンルの施設が対象になっています。祖父母の方が富山県内にお住まいの方であればお孫さん・ひ孫さんの在住は不問とのこと。普段のお出かけはもちろん、帰省のタイミング等でもぜひ活用してみてください。ポスターのデザインはお年寄りから小さなお子さんまで、幅広い年代の方にわかりやすいデザインがよさそうです。

あなたのデザインで富山市に活気と賑わいを

富山市をはじめ富山県内には魅力的なスポットやイベントがたくさん。しかし、今年の1月1日におこった能登半島地震の影響で県内の宿泊施設は打撃を受けているとのこと。県の観光振興室は県内の284の宿泊施設を対象に調査を行い、このうち111施設から得た1月と2月の営業実績や予約状況などの回答によると回答した7割以上の施設で例年より利用客は5万7000人、金額にして7億4500万円あまり減少してしまったそうです。富山市や県西部のビジネスホテルなどでは震災復興関係の利用から需要が増加している施設もあるそうですが、被害額は小さくありません。
（参考：https://www.pref.toyama.jp/documents/38804/infofukkou.pdf ）

ポスターは「場所や時代を映す鏡」といわれますが、映すだけでなく「変えていく」こともできるクリエイティブな表現方法です。富山市の魅力をあなたのデザインで今以上に膨らませてみてください。