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シーズン到来 秋の文学賞ガイド(1/4)

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みなさんは秋と聞いて思いつくものは何ですか? 食欲の秋に芸術の秋、読書の秋、はたまたスポーツの秋。人それぞれ、いろんな秋があると思いますが、作家デビューをめざしている人にとっては、“締切の秋”なんて言葉が真っ先に思い浮かぶのではないでしょうか。

 

そんな作家志望のみなさんに向けて、今回は秋に締切を迎える文学賞の開催情報をお届けします。1~2ページでは本気でプロデビューをめざす人向けの賞を、3~4ページは、プロ志向ではない人にもオススメしたい身の丈の賞を各10件ずつご紹介。

 

各賞ごとに“登竜門度”や“オススメ度”も記載していますので、ぜひ応募する際の参考にしてみてくださいね!

フレッシュな才能を求める、新しい賞 第3回黒猫ミステリー賞

登竜門度★★ 2021年に新設したミステリー賞というのもあって、知名度的に狙い目。受賞作は単行本として出版が確約されています。佐月実さんの『ミナヅキトウカの思考実験』が第1回受賞作。副賞は50万円で、400字詰め原稿用紙換算で200~500枚(本文8万~20万字)程度。締切は2024年9月25日です。

「文學界」は文藝春秋発行の文芸誌 第130回文學界新人賞

登竜門度★★★★★ 石原慎太郎さんをはじめ、吉田修一さん、藤野可織さん、円城塔さんなど、名だたる作家が受賞している純文学系の文學賞です。純文学でデビューしたいならはずせない、王道の新人賞でしょう。副賞は50万円と記念品。規定枚数は400字詰原稿用紙で70~150枚と短めなところにも注目です。締切は2024年9月30日。

優秀賞やカクヨム賞、読者賞からデビューも! 第45回横溝正史ミステリ&ホラー大賞

登竜門度★★★★★ 「横溝正史ミステリ大賞」と「日本ホラー小説大賞」という歴史ある賞を統合して創設された、KADOKAWAの新人文学賞。ミステリとホラーが対象ジャンルです。大賞以外に、書籍化の可能性がある賞が3つもアリ。副賞は300万円で、400字詰原稿用紙換算300~600枚。締切は2024年9月30日です。

必要なのは、理系的な発想 第12回日経 星新一賞

登竜門度★★ 言わずと知れた“ショートショートの神様”の名を冠した賞です。一般部門とジュニア部門がアリ。非常に人気の高い賞ですが、プロの登竜門的文学賞ではありません。賞創設当初から人工知能など人間でないものの応募も可。一般の部の規定字数は1万字以内(ジュニアは5000字以内)。副賞は100万円とオーディオブック化で、締切は2024年9月30日です。

W村上のように、鮮烈なデビューを飾ろう 第68回 群像新人文学賞

登竜門度★★★★★ 1958年に創設された、講談社の純文学系新人賞。本賞は、村上春樹さんや村上龍さんを発掘したことでも有名ですね。優秀賞受賞者からデビューした作家には、島本理生さん、村田沙耶香さんがいます。副賞は50万円で、規定枚数は400字詰原稿用紙70~250枚。締切は2024年10月15日です。