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中村航選 プロットだけ大賞 第5回 入選 紅野人

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プロットだけ大賞
結果発表

-第5回-
結果発表

お題ログライン

過去から現代にタイムスリップしてきた主人公が、現代での経験によって元の時代で歴史に名前を残す話。


入 選

「紅野人」
大砂糖(著)

4.3★★★★
カテゴリ SF 小説

舞台・世界観

江戸時代の日本では「紅野人」という背が高く口の利けない鬼が夜な夜な人を襲っていた。紅野人に襲われた次郎吉が眼を覚ますとそこは「現代日本」で、紅野人は居らず、更には歴史にも存在しないことになっていた。

登場人物

次郎吉(15)
男性。江戸時代から現代日本に来た鳶職人。

「こりゃ鬼は居なくなったわけじゃなく……」

ミクさん(31)
女性。喫煙者の巫女さん。

「井戸から出てきてりゃ犬夜叉っぽかったのにね〜」

紅野人(年齢不明)
男性。ぼろの紅衣を着て非常に汚れている。

「ウッ、ヴっっヴゥ〜〜〜〜〜ッッ!!!!」

ストーリー

第1章

次郎吉は紅野人に殺されたはずだったが、眼を覚ますとそこは現代日本でミクという巫女に保護されていた。驚いたことに、彼は自分が紅野人と呼んでいた存在が、未来の日本人だったことに気がつく。

第2章

ミク曰く、現代では秘密裏に罪人の口を封じ紅衣を着せ過去に送る「時代流し」の刑があり、任務を果たせば未来に帰れる。しかしながら、それは本人や子孫がこれから犯罪を犯すとされる人間を抹殺する使命であった。

第3章

ミクには転送のバグで逆に過去から未来へ来た人を送り返す役目があり、次郎吉は現代で知識を手に入れ過去へ帰還する。驚いたことに、次郎吉が殺されかけたのは、彼が「鼠小僧」という義賊となるからだった。

第4章

歴史改変が行われるのは「江戸時代」が現代で教えられる歴史よりもずっと荒廃しているからだった。次郎吉は未来で自分の末路も知りながらも、鼠小僧となり人々を助けることを決意するのだった。


中村先生からの一言コメント

「紅野人」は設定がよく練られており、その設定を解き明かされていく様に面白みがあった。
※中村先生の大賞選評全文は
2024年秋号にて掲載中です


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