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中村航選 プロットだけ大賞 第5回 入選 食べることは生きること?

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プロットだけ大賞
結果発表

-第5回-
結果発表

お題ログライン

過去から現代にタイムスリップしてきた主人公が、現代での経験によって元の時代で歴史に名前を残す話。


入 選

「食べることは
生きること?」
アトリエ雑花(著)

4.3★★★★
カテゴリ SF ヒューマンドラマ 小説

舞台・世界観

1970年代に管理栄養士を目指していた理系女子 浜子は、自身の学ぶ女子大学の階段で足を踏み外して気を失う。目を覚ますと時代は令和で、恋人の幸男の実家にいた。浜子は年齢を重ねた幸男と自分の娘に出会う。

登場人物

小島浜子(こじま はまこ)(21)
女性。管理栄養士資格取得と家庭科の教員採用試験を目指している私立女子大学の学生。長寿食をテーマにした卒業研究に取り組んでいる。上昇志向と承認欲求が非常に強い。

「食べることは生きることなの。学長先生もそう言っている」

田中幸男(たなか ゆきお)(72)
男性。大石浜子の恋人で後の夫。定年後は、浜子が亡くなるまで共に自然農法の農園を営んでいた。農業後継者である長男との関係に悩んでいる。

「時間を飛び越えて帰ってくるなんて浜子らしいな」

田中花菜子(たなか はなこ)(38)
女性。浜子と幸男の末娘。国立大学の大学院を出た農学博士。婚活中のハイミス。母の期待に応えるため学業に励んだが、高学歴ワーキングプアとして苦しんでいる。

「科学者ぶって威張らないの。たかだか三流女子大学風情で」

ストーリー

第1章

女子大学生の浜子は、大学で階段から足を踏み外す。失っていた意識が戻ると、恋人である幸男の実家にいることに気が付く。幸男の実家はなぜか古びていた。驚いたことに、そこは令和の時代だった。

第2章

浜子は、年齢を重ねた幸男と再会し、花菜子とも出会う。花菜子は「どうかお母さんに会わせて」と神社に願掛けをしたのだと言う。驚いたことに、長寿食の研究をしていた浜子は、60代の若さで亡くなっていたのだ。

第3章

幸男から、農園の後継者である長男が主体性の無い指示待ち人間で困っていると聞かされる。花菜子からは、母の偏った教育理念の押し付けがその原因だと指摘される。しかしながら、浜子には返す言葉が無かった。

第4章

元の時代に戻った浜子は、栄養学の理念に再度向き合う。そして家族の献立の決定権を母親だけが独占する家庭のあり方は、健康維持や子供の自立にリスクがあると仮説を立てる。浜子は食育家として大成し長生きする。


中村先生からの一言コメント

「食べることは生きること?」は家族ものとして等身大でほろりとさせられ、感情移入を誘う物語になるだろう。
※中村先生の大賞選評全文は
2024年秋号にて掲載中です


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