遠野物語115周年に向け新PRキャラクター募集！妖怪・精霊の原案を広く公募
岩手県遠野市の観光マネジメントボード遠野が、『遠野物語』の認知度向上と観光活性化を目指す新たなPRキャラクターの原案を募集している。来年で発刊115周年を迎える『遠野物語』の世界観を活かした、独創的なキャラクター案を11月24日まで受け付ける。
この取り組みの特徴は、単なるキャラクターデザインの募集ではなく、原案とアイデアを求めている点だ。遠野市が「ホップ・ビール」と並ぶエントリーテーマとして設定した「カッパ（妖怪）」を軸に、『遠野物語』に登場する精霊、神々、異界の存在などをモチーフにしたキャラクター案を広く募っている。
応募資格に制限はなく、一人何点でも応募可能。審査では『遠野物語』のPR目的との整合性、長く愛される可能性、遠野らしいオリジナリティ、さまざまな媒体への展開可能性などが評価ポイントとなる。最優秀賞（1点）と特別賞（複数点）の受賞者には、遠野市の特産品と記念品が贈られる。
採用されたキャラクターは、観光イベントでの着ぐるみ展開、フォトスポットの設置、観光関連の広報媒体への掲載、特産品パッケージやオリジナルグッズへの展開など、幅広い活用が予定されている。既存の市公式キャラクター「カリンちゃん」「くるりんちゃん」との共同使用も視野に入れている。
募集締切後は12月末までに選考を行い、2025年1月中旬に採用案を発表。その後、観光マネジメントボード遠野でブラッシュアップを行い、3月下旬に正式なキャラクターとして発表される予定だ。
遠野の豊かな民話・伝承文化を現代に伝える新たな「顔」となるキャラクターの誕生に、期待が集まる。