「先に言う 徘徊ちゃうで 散歩やで」が大賞!介護の日川柳に9,150句が集結、パリ五輪からシニアの推し活まで時代を映す秀作揃い
介護への理解と関心を深めることを目的とした第3回「介護の日」川柳コンテストの結果が発表された。グッドタイムリビング株式会社が主催する本コンテストには、全国から9,150句もの作品が寄せられ、10歳未満から100歳以上まで幅広い年齢層からの応募があった。
今年度のグッドタイム大賞に輝いたのは「先に言う 徘徊ちゃうで 散歩やで」。介護される側の尊厳と言葉遣いの大切さを、ユーモアを交えて表現した作品だ。選考は一般社団法人全日本川柳協会の協力のもと、まず9句の優秀作品を選出。その後、有料老人ホームの入居者や家族、企業関係者など1,177名による投票で大賞作品が決定された。
優秀賞に選ばれた作品群からは、現代の介護をめぐる様々な側面が浮かび上がる。パリオリンピックを題材にした「シルバーの 誇りを胸に 見る五輪」や「パリ五輪 見ながら共に 励むリハ」は、スポーツと介護リハビリの結びつきを表現。また「推しカツは どこのグルメと 母尋ね」といった作品からは、世代を超えたコミュニケーションの機微が感じられる。
本コンテストは2022年から毎年開催されており、介護現場への励ましや、川柳を通じて介護を前向きに考えるきっかけとなっているという。11月11日の「介護の日」に合わせた啓発活動の一環として、今後も継続的な開催が期待される。