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推しは2次元?3次元?575…?「第20回あなたが選ぶオタク川柳大賞」

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公募ニュース

テレビや新聞、ネットで話題の「あなたが選ぶオタク川柳大賞」(以下、オタク川柳)が今年もやってきました! 第20回の締切は2025年1月13日。オタク川柳大賞には賞金10万円が贈られます。

 
本記事では開催20回目を記念して、各回の作品を振り返り、オタク文化の変遷に迫ります。オタクなあなたも、家族や友人にオタクがいるあなたも、本記事を通じてオタク川柳に応募してみよう!


はじまりは「IT川柳」だった

オタク川柳を主催するインターリンクは、インターネットサービス全般を提供する企業です。

代表取締役社長の横山氏は語ります。

一貫してエンジニアの目線で「こういうサービスがほしい」ということを追求し、実現しようと努力してまいりました。
当社はこれからも、Geek、OTAKUの皆様に愛される会社を目指していきたいと考えております。

(引用 https://www.interlink.or.jp/company/shacho.html

さすがはトップがOTAKU=オタクを語る企業。ジャパニーズ・オタク・カルチャーを支える、縁の下の力持ち的存在です。

 

ちなみにオタク川柳は、当初は「IT川柳」としてスタートしたコンテストでした。

 

[第1回IT川柳大賞(2006年)]


人生も 戻るボタンが ほしい父

 

[第2回IT川柳大賞(2007年)]


増えすぎて どれがホントの お気に入り


「戻るボタン」「お気に入り」など、インターネットブラウザのあるあるが詠まれています。

また、こちらの作品にも注目。

 

[第3回IT川柳大賞(2008年)]


メール打つ さ行のつもりが 切るボタン


これは現在では理解できない人も多いのでは? ガラケーのボタン配列の「サ行」と、電源ボタンが隣接していたことによって生まれた川柳です。ITの歴史が伺えますね。同時期には「アド変」「メル友」など、現在は使わない用語が詠まれた作品も多く、時代を感じます。
 

オタク川柳の歴史は、オタクの歴史

同コンテストは、第4回からオタク川柳としてリニューアル!

※()内は結果発表年です。

 

[第4回神de賞(2009年)]


聞いてない 誰もそこまで 聞いてない

熱のこもったオタクの早口が伝わってくる川柳。同年はメイドカフェを詠んだ作品も複数入選しています。

 

[第6回神de賞(2011年)]


待ち受けを 見た同僚に 謝られ

待ち受け画面の画像を詠んだ川柳。携帯電話の進化が感じられますね。同年には、AKBや握手券を詠んだ作品が目立ちます。

 

[第7回職人de賞(2012年)]


デュフフコポォ オウフドプフォ フォカヌポウ

最優秀賞(神de賞)ではなかったものの、SNSやメディアで話題騒然となり、オタク川柳の注目度を押し上げた伝説的川柳です。

 

[第9回神de賞(2014年)]


アニメ観て 泣く俺を見て 母が泣く

アニメなど、二次元に関する川柳が増えてきました。「観る」「見る」の表記の使い分けが見事ですね。

 

[第13回神de賞(2018年)]


いいじゃない 通貨も彼女も 仮想でも

仮想通貨や、彼女のように親密な気持ちになれる美少女アバターが一般的に。Vtuberなどのバーチャルアイドルが目立って活躍する時代になりました。

 

[第15回神de賞(2020年)]


人生は 山あり谷あり 沼もあり

どっぷりと趣味にハマることを「沼」と呼ぶことが定着してきたようです。

 

[第18回天才de賞(2023年)]


ツラいのは 副反応より 無反応

コロナ禍でもオタク川柳は健在!

 

[第19回神de賞(2024年)]


自分より 稼ぐあの子に 貢ぐ俺

前回の最優秀作品。オンライン上の投げ銭システムも広まり、推しの稼ぎがなんとなくわかったり、つい貢いでしまったり……。世相を表しています。

 
オタクの時代変遷が、濃厚に伝わってくる川柳たち。あなたもオタクの歴史に川柳で名を残してみませんか?

「最新のオタク」を川柳にしよう! 

オタク川柳の応募は主催者のWEBサイトから。作品作りのヒントになる動画も掲載されているので要チェックです。今年のオタク的流行を川柳にして応募しましょう。選考を通過した20句はWEB公開され、一般投票で最優秀賞である《ネ申》が決まります。

 

老若男女問わず、好きなものにアツくなれる、インターネットを通じて浴びるようにカルチャーを摂取できるのは最&高ですね。立派なオタクとして、または身近なオタクを生暖かく見守る立場として、最高のオタク川柳を詠んじゃいましょう!


ライター
芦田みどり

公募情報ライター。最近は各地を盛り上げるご当地公募から目が離せない。好物はネギトロ。公募ガイド公式Instagramでも執筆中。

出典: https://www.575.moe/

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