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文藝賞受賞作『ハイパーたいくつ』が刊行へ - 俳優・仲野太賀との対話から生まれた異色の現代文学

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報道発表
プレスリリースより

河出書房新社は、第61回文藝賞受賞作品『ハイパーたいくつ』(松田いりの著)を11月18日に刊行する。「リリカル系日常破壊小説」と称される本作は、選考委員から絶賛の声が相次ぎ、刊行前から大きな注目を集めている。

1991年静岡県生まれの松田いりのによる本作は、1000倍の支払いミスや衣服の買いすぎによるクレジットカード借金など、現代社会の鬱屈した日常を独特の言語感覚で描き出す。特筆すべきは、俳優・仲野太賀との「退屈という感覚」についての会話がきっかけとなって生まれた作品である点だ。

選考委員からは「恐怖と笑いが同時に腹の底からせり上がってくる」(町田康)、「発狂ぎりぎりで瞼の裏側に現れる万華鏡のよう」(村田沙耶香)といった評価が寄せられ、その独創性と表現力が高く評価された。

仲野太賀は本作について「読後感は"瀕死"だった」と述べ、その衝撃的な読後感を語っている。さらに、Podcastチャンネル「奇奇怪怪」のパーソナリティを務めるラッパーのTaiTanも「言葉が勝手に"来る"。読み手の眼球を突き破って"来る"」と激賞している。

11月14日には蔵前の透明書店で、同じく文藝賞を受賞した待川匙、芥川賞作家の町屋良平を交えた刊行記念イベント「文藝賞を語る夜」が開催される。価格は税込1,650円で、電子書籍版も同日発売予定だ。

出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000812.000012754.html