深刻化する日本の労働力不足問題に対して、次世代を担う若手エンジニアたちの斬新な発想による解決策を模索する注目の取り組みが始動する。クラウドワーカー活用の先駆者として知られる株式会社うるるが、鈴鹿工業高等専門学校主催のビジネスコンテストに協賛することを発表した。

本コンテストは「労働力不足を解決するビジネスの創造」をテーマに、全国の高専生を対象として2024年12月10日から14日にかけて開催される。現在、日本の労働市場は2040年までに約1,600万人もの労働力が失われると予測されており、経済損失は約69兆円に上るとされる深刻な状況に直面している。

特筆すべきは、このコンテストが単なるアイデア競争に留まらない点だ。主催する鈴鹿高専は、学生たちが「起業」や「ベンチャー企業への就職」、「社内ベンチャー」といった、従来の進路の枠を超えた選択肢を検討するきっかけとしても位置付けている。

参加者たちは5日間にわたり、チームごとに労働力不足を解決する新規ビジネスプランを構想。最終日には成果発表が行われ、最優秀チームには賞状とAmazonギフト券5万円に加え、うるる社の東京オフィスツアーが贈られる。企業賞受賞チームにも同様のオフィスツアーが用意されており、実際のビジネス現場を体験できる機会も提供される。

「労働力不足を解決し 人と企業を豊かに」をビジョンに掲げるうるる社。同社はクラウドワーカーの活用やSaaS事業を通じて、すでに多くの企業のDX推進に貢献してきた実績を持つ。今回の協賛を通じて、次世代の技術者たちと共に新たな解決策を模索する姿勢を示している。

なお、コンテストへの参加は専攻科を含む全ての高専生が対象で、参加費は無料。遠方からの参加者にはオンライン参加も可能となっている。応募締め切りは2024年12月6日となっている。

出典：https://community-kosen.prossell.online/events/suzuka2024/detail