廃棄寸前のうどんが"うだんご"に大変身!学生の斬新なフードロス対策が大手外食企業の目に留まる
食品廃棄問題に取り組む斬新なアイデアが注目を集めている。文京学院大学の学生チームが、丸亀製麺の廃棄予定うどんを活用した新商品「うだんご」を提案し、トリドールホールディングスが主催する持続可能ビジネスコンテストで審査員特別賞を受賞した。
このアイデアは、「基準に合わない麺はどうなってしまうのか」という素朴な疑問から生まれた。文京学院大学経営学部の粟屋仁美教授のゼミに所属する3年生4名で構成されたチームは、廃棄予定のうどんを和菓子の定番「だんご」として再利用する斬新な発想で、審査員の心を掴んだ。
チームリーダーの大塚愛尋さんは、トリドールHDのスローガン「食の感動で、この星を満たせ。」に共感し、実際に何度も試作を重ねて美味しい「うだんご」の開発に成功。決勝に向けては連日ミーティングを行い、プレゼンテーションの完成度を高めた努力が実を結んだ形だ。
今回のコンテストには、過去最多となる全国14大学40チームがエントリー。その中から選ばれた5チームによる決勝戦が11月7日に開催された。特筆すべきは、トリドールHDや丸亀製麺の社長、取締役が直接審査を行い、過去の優秀提案は実際に商品化された実績があるという点だ。
「うだんご」の提案についても、トリドールHD側から好評価を得ており、商品化の可能性も示唆されている。大塚さんは「商品化される際は、私たちもミーティングに加わり、『うだんご』を世に広めることができれば幸せです」と期待を寄せている。
このコンテストは、単なるビジネスアイデアの競争に留まらず、学生たちがESG戦略や社会課題解決といった、今後のビジネスに不可欠な視点を養う貴重な機会となっている。収益性と社会貢献の両立という現代のビジネス課題に、学生たちが真摯に向き合った成果が、今回の受賞につながったと言えるだろう。
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000359.000035644.html