AI×橋田壽賀子!『渡る世間は鬼ばかり』の新作脚本をAIが執筆へ、2025年春完成予定
株式会社ABEJAは、橋田文化財団と連携し、「AI橋田壽賀子」プロジェクトの一環として、橋田壽賀子氏の代表作「橋田ドラマ」の新作脚本制作に着手することを発表した。
本プロジェクトの核心は、「橋田壽賀子氏が存命ならば、令和の時代の家族をどう描くか」という問いにある。ABEJAは、『渡る世間は鬼ばかり』など、膨大な数の脚本をデータ化し、登場人物像やセリフの言い回し、ストーリー展開など、「橋田ドラマ」の特徴を徹底的に分析。このデータを基に、同社の「ABEJA LLM Series」を活用して新たな脚本を生成する。
特筆すべきは、複雑な倫理観や価値観、人間らしい感情表現など、橋田作品の真髄を再現することに重点を置いている点だ。AIは脚本家のサポートツールとして活用され、人間による適切なフィードバックを組み合わせることで、昭和から平成にかけて描かれてきた「家族の在り方」というテーマを令和の時代に再解釈する。
完成は橋田壽賀子氏の生誕100周年となる2025年春を予定。本プロジェクトは、生成AIの新たな活用可能性を示す画期的な取り組みとして注目を集めている。