伝統工芸の新しい発信方法として注目を集めている葛飾区の公式TikTokアカウント。今回、同区が制作した「棕櫚たわしの作り方」動画が、TikTok Japan主催の「TikTok Awards Japan 2024」において「Public Sector of the Year」部門にノミネートされ、話題を呼んでいる。

この動画は、葛飾区指定伝統工芸品である棕櫚たわしの製作工程を、心地よい作業音とテンポの良い編集で表現したASMR風コンテンツ。公開後、驚異の240万回再生を突破し、国内外から高い関心を集めることとなった。

11月27日に開催された「ThinkTalk Day 2024」では、葛飾区広報課の坂井氏が登壇。「地元にとっての当たり前が、実は区にしかない魅力である」という気づきについて語り、約500名の参加者の注目を集めた。同じく広報課所属の島田氏は「予想をはるかに超える再生回数に驚きと喜び」を感じていると、手応えを語っている。

葛飾区の公式TikTokは2023年6月の開設以来、若年層へのアプローチを重視した情報発信を展開。従来の広報紙やSNSでは届きにくい層への新たな接点として機能している。さらに区では、来年度からシティプロモーション担当として民間経験者1名の採用を予定しており、より一層の情報発信強化を図る方針だ。

なお、「TikTok Awards Japan 2024」の最優秀賞発表は12月5日に予定されている。伝統工芸の魅力を現代的な手法で伝える葛飾区の挑戦に、注目が集まっている。

出典：https://www.city.katsushika.lg.jp/information/1000086/saiyou/1006505/1036876.html