写真界に革命をもたらした「ライカI」が誕生から100年を迎える。ライカカメラ社は2025年、この記念すべき節目を祝うグローバルなセレブレーションを展開する。1925年、ライプツィヒ春季見本市で発表された「ライカI」は、小型で扱いやすい35mmカメラとして写真の新たな可能性を切り拓いた。

「ライカの100年：世界を目撃し続けた1世紀」と題された祝祭は、ドバイ、ミラノ、ニューヨーク、上海、東京など世界各地で展開される。カルチャーイベントや特別な限定モデルの発表など、写真愛好家を魅了する企画が目白押しだ。

「ライカI」の誕生には、起業家エルンスト・ライツ2世の決断と、精密機械技術者オスカー・バルナックの情熱が欠かせなかった。彼らの努力により、24×36mmの画面サイズを特徴とする軽量・小型カメラが実現。これにより、写真撮影は日常生活に浸透し、ルポルタージュやドキュメンタリー、ストリート、アートといった新たな写真ジャンルが誕生した。

ライカは「ライカI」以降も革新的な技術開発と新事業領域の開拓を続け、写真技術の発展に重要な役割を果たしてきた。高品質で耐久性に優れた"Made in Germany"の製品と、卓越した写真表現、写真文化の普及・発展への取り組みは、ライカの代名詞となっている。

2025年6月には、ドイツ・ウェッツラーのライカ本社で盛大なセレブレーションが予定されている。世界中からの来訪者を迎え、多彩なカルチャーイベントが展開される。また、ライカ生誕の地ウェッツラーとその周辺地域を称えるイベントも企画されている。

エルンスト・ライツ・ミュージアムでは、映画監督ライナー・ホルツェマーによる35mm写真の発展をテーマにした映画上映や、著名写真家セバスチャン・サルガドの写真展も開催予定だ。

150年以上の歴史を持つライカカメラ社は、カメラやレンズ、スポーツオプティクスの製造・販売にとどまらず、近年はモバイルイメージング、高品質眼鏡用レンズ、腕時計、ホームシネマ市場にも進出。2023-24会計年度の売上高は5億5,400万ユーロを記録し、グローバルな成長を続けている。

「ライカI」誕生100周年を祝う2025年。写真愛好家たちは、革新的なカメラが切り拓いた1世紀の軌跡を振り返りながら、写真の未来に思いを馳せることだろう。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000055.000011879.html