エンターテインメント業界に新たな風を吹き込むAIシンガー「ジャスパー」が、自身の公式ソングを募集するコンテストを開催する。Studio ENTRE株式会社とアニメ制作で知られる株式会社ゴンゾが手を組み、AIと人間のクリエイティビティの融合を目指す画期的な取り組みだ。

ジャスパーは、音声創作ソフトウェア「VoiSona」で利用可能な人工音声ソフトウェアだ。その特徴は、常に鬱々とした気分に囚われ、無気力で無関心な態度を取りながらも、内面は複雑で不安定な感情の渦に飲み込まれそうな独特のキャラクター性にある。

コンテストは「オリソン部門」と「カバー部門」の2部門で構成されており、受賞作品にはオリジナルジャケットとMVの制作、そしてジャスパーの公式ソングとしてリリースされるという豪華な特典が用意されている。応募締め切りは1月31日。

さらに、ミックス技術を競う「GEMVOX×mix師協会」主催のコンテストも同時開催。ハモリ、歌わせ、ミックスの3部門で腕を競い合う。こちらも優勝作品には公式トラックとしての採用や、オリジナルジャケット・MV制作といった特典が用意されている。

これに先立ち、第一弾AIシンガー「トパーズ」のコンテスト結果も発表された。声優オーディションでは「のに」さんが優勝し、今後AIシンガーとしてリリースされる予定だ。また、公式ソングコンテストではStMantaさんと此岸さくらさんが受賞を果たしている。

AIシンガー「ジャスパー」の声を担当するのは、ミュージカル俳優としても活躍する光永泰一朗。彼の演じるジャスパーの公式ソング第二弾『転迷開悟』も公開され、注目を集めている。

AIと人間のクリエイターが協力して生み出す新しい音楽の形。このコンテストを通じて、どんな才能が発掘され、どんな革新的な楽曲が生まれるのか。音楽業界の未来を垣間見る貴重な機会となりそうだ。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000053.000062348.html