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文化功労者・吉田和生の至芸が光る!国立劇場が贈る文楽の大作『妹背山婦女庭訓』を2会場で上演

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報道発表
プレスリリースより

国立劇場が、再整備期間中も伝統芸能の振興を続ける中、注目の文楽公演が開催されることとなった。2024年2月、品川区のきゅりあん大ホールと文京区の文京シビックホール大ホールの2会場で、通し狂言『妹背山婦女庭訓』が上演される。

今回の公演は、令和6年度の文化功労者として顕彰された人形浄瑠璃文楽座の人形遣い・吉田和生の記念公演としても位置付けられている。吉田和生は、重要無形文化財保持者(人間国宝)としても知られる文楽界の重鎮だ。

『妹背山婦女庭訓』は、1771年に初演された人形浄瑠璃の名作である。「大化の改新」を題材に、複雑な伏線と鮮やかな謎解き、そして日本の四季の美しさを織り交ぜた大作として知られている。今回の公演では、3部構成で全編が上演される。

第一部では、久我之助と雛鳥の恋物語を中心に、政争に巻き込まれる若い恋人たちの悲劇が描かれる。第二部は、天智天皇を匿う藤原鎌足の旧臣・芝六の家族の悲劇が中心となる。第三部では、酒屋の娘お三輪の激しい恋とその結末が描かれ、政権をめぐる闘争の渦中で繰り広げられるドラマが展開する。

特筆すべきは、吉田和生が第一部に登場する後室定高を遣うことだ。この役は吉田の代表作の1つとなっており、文化功労者としての至芸を堪能できる貴重な機会となるだろう。

また、通常は上手側のみの床(太夫と三味線がいる場所)が、「妹山背山の段」では下手側にも設置される。両床での上演により、上手と下手の掛け合いによる演奏も楽しめる特別な演出となっている。

チケットは既に販売中で、1等席9,000円、2等席8,000円(いずれも税込)。学生割引や障害者割引も用意されている。日本の伝統芸能の粋を集めた本公演は、文楽ファンはもちろん、日本文化に興味のある方にとっても見逃せない機会となりそうだ。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000911.000047048.html