手織りの世界が広がる!機械織りの技法も網羅した画期的な教科書が登場
手織りの魅力を存分に引き出す画期的な一冊が登場する。グラフィック社から2025年2月に発売予定の『基礎から二重織、着物までのすべてを網羅した 新装版 手織りの教科書』は、手織りの世界に新たな風を吹き込む注目の書籍だ。
本書の特筆すべき点は、これまで機械織りでしか実現できないと考えられていた「タオル組織」や「コーデュロイ」などの織物組織を、手織りで再現する方法を詳しく解説していることだ。さらに、国内ではあまり紹介されてこなかった技法や、洋書でしか学べなかった織り方まで幅広くカバーしている。
著者の彦根愛氏は、クリスチャンディオールでのデザイナー経験やイタリア留学を経て、現在は女子美術大学短期学部の非常勤講師を務めるテキスタイルアーティストだ。その豊富な経験と知識が、本書の内容の充実さに反映されている。
本書では、基本的な織機の扱い方から、高度な織物技法まで、段階的に学ぶことができる。特に注目すべきは、「吉野織」「風通織」「パイル組織」など、独特の織物技法の解説だ。これらの技法を使うことで、織物の表現の幅が大きく広がることだろう。
また、現役の作家によるオリジナルクラフト作品のレシピも掲載されており、理論を実践に移す際の貴重な参考になる。86点もの作品例は圧巻で、それぞれに詳細な解説が付いているため、読者は自分の作品づくりに直接活かすことができる。
本書は単なる技術書にとどまらず、手織りの可能性を大きく広げる一冊となっている。織物に興味を持つ人はもちろん、テキスタイルデザインや服飾を学ぶ学生、さらにはプロの織り手まで、幅広い層に役立つ内容となっているだろう。
手織りの世界に新たな扉を開く本書は、織物愛好家必携の一冊となりそうだ。2025年2月の発売が今から待ち遠しい。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000496.000084584.html