音楽の力で壁を越える!日本初のDUMIクラス、ホワイトハンドコーラスNIPPONが開講
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音楽の力で多様性を育む新たな取り組みが始まる。インクルーシブ合唱団「ホワイトハンドコーラスNIPPON」が、2025年4月から『DUMIクラス』を開講すると発表した。DUMIとは、フランスの国家資格で、音楽を専門に教えるための資格だ。日本では馴染みが薄いが、この資格を持つ音楽家は、誰もが持つ音楽的感性を引き出し、個々の表現力や創造力を養うことができるという。
注目すべきは、このクラスが5歳から小学6年生までの子どもたちを対象としていること。音楽が得意な子も不得意な子も、障害の有無に関わらず、誰もが学べる環境を作り出す。全8回の予定で、4月20日から8月3日まで開催される。参加費は無料で、手話通訳などの情報保障も用意されている。
このDUMIクラスを指導するのは、日本で唯一のDUMISTE(デュミスト)である柳澤藍氏だ。柳澤氏は「DUMIクラスでは、音楽が個々の表現手段の一つになることを目指しています」と語る。楽器演奏の上達を目的とするのではなく、音楽を通じて他者との創造を可能にする手段を学ぶのだ。
ホワイトハンドコーラスNIPPONは、2019年に設立されたインクルーシブな合唱団。ろう者、難聴、全盲、弱視、車いすユーザーなど、多様なメンバーが所属している。手話の表現で歌う「手歌(しゅか)」サイン隊と、声で歌う声隊が共に奏でる音楽は、未来世代の芸術創造として注目を集めている。
音楽教育の新しい形として期待されるDUMIクラス。障壁を越えて、すべての子どもたちに音楽の喜びを届ける取り組みに、今後も注目が集まりそうだ。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000100205.html