ファッションと美容の融合が生み出す魅力的な世界。その一端を垣間見ることができる貴重な機会が、先日開催された文化ファッション大学院大学のファッションショーだ。このイベントで、美容室チェーン「Ash」の美容師たちが、モデルのヘアメイクを担当し、バックステージをサポートした。

第17回を迎えた今回のショーは、1月27日から31日まで開催された文化ファッション大学院大学ファッションウィークのハイライトイベント。選抜された15名の院生が、自身のコンセプトに基づいて制作した修了作品を発表する場となった。

Ashと文化ファッション大学院大学の交流は2014年に始まり、以来、ファッションショーのバックステージでヘアメイクの協力を続けている。この取り組みは、美容師にとって新たな感性に触れ、創造力や提案力、リーダーシップを高める絶好の機会となっている。

今回、バックステージチームリーダーを務めたAsh新子安店の野澤茉理さんは、「美容師としてのスキルやセンスはもちろん大切ですが、チームをまとめるリーダーシップの難しさを実感し、学ぶことが多かったです」と語る。限られた時間の中で、モデル一人ひとりに合ったヘアメイクを施し、衣装とのバランスを取るという高度な要求に応えながら、チームを統率する経験は、若手美容師の成長に大きく寄与している。

文化ファッション大学院大学のファッションデザインコース主任教授、馬場園晶司氏は、「異なる専門性が融合し、相乗効果を生む大変有意義な機会」と評価。参加した院生からも、「Ash様のプロフェッショナルな技術と温かいサポートのおかげで、最高の形で作品を発表することができました」という感謝の声が寄せられた。

美容室チェーンを約350店舗展開する株式会社アルテジェネシスは、今後も美容師への様々な経験の機会提供を行うとともに、産学連携などの幅広い活動を展開していく方針だ。ファッションと美容の世界をつなぐこのような取り組みが、若手クリエイターの育成と業界全体の発展にどのような影響を与えていくのか、今後も注目が集まりそうだ。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000267.000049680.html