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能登半島地震被災工芸作家を支援!「工芸みらい基金」が始動、最大5万円の助成金を提供

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報道発表
プレスリリースより

石川県金沢市に拠点を置く公益財団法人ほくりくみらい基金が、令和6年能登半島地震で被災した工芸作家を支援する「工芸みらい基金」を設立した。この基金は、工芸作家チャリティーオークションの落札金額の一部を原資としており、3月1日から助成プログラムの公募を開始している。

工芸みらい基金の特徴は、被災した石川県の工芸作家に対し、1件あたり最大5万円の助成金を提供することだ。この助成金は、工芸品の制作に必要な設備・機器の購入費や修繕費、材料の購入費などに充てることができる。助成総額は現時点で75万円に設定されており、今後も寄付を受け付けている。

助成対象となるのは、石川県内で制作活動を行い、令和6年能登半島地震による被害を受けた工芸作家だ。ただし、主な制作拠点が石川県外である場合や、特定の思想・信条を広めることを目的とした活動、反社会的勢力との関係がある場合は対象外となる。

公募のスケジュールは2段階に分かれており、第1次受付は3月1日から16日まで、第2次受付は3月17日から30日までとなっている。審査期間を経て、採択された場合は2025年7月31日までの期間で助成金が給付される。

工芸作家チャリティーオークション事務局の代表である今西泰赳氏は、「この基金が被災された作家の持続的な作品制作と、文化による被災地の力となることを願っています」とコメントしている。能登半島の復興はまだ道半ばであり、昨年9月の奥能登豪雨による新たな被害も加わる中、工芸作家たちの「自分たちにできることは何か」という想いが、この基金設立につながった。

ほくりくみらい基金は、これまでも能登半島地震や豪雨災害に対する支援基金を立ち上げ、2024年12月時点で寄付総額7800万円、助成総額4800万円を超える実績を上げている。2025年1月からは「能登とともに基金」の寄付受付も開始しており、継続的な被災地支援に取り組んでいる。

工芸みらい基金への寄付は税制優遇の対象となり、半年に1度を目処に助成が行われる予定だ。この基金を通じて、能登の工芸文化を守り、被災地の復興を後押しする新たな取り組みが始まったといえるだろう。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000048.000111908.html