時代小説の巨匠・火坂雅志の素顔に迫る!妻が綴る珠玉のエッセイと未公開作品が一冊に


時代小説界の巨匠として知られる火坂雅志氏。その突然の訃報から10年が経とうとしている今、氏の素顔に迫る貴重な一冊が刊行される。「夫・火坂雅志との約束」と題されたこの書籍は、火坂氏の妻である中川洋子氏が新潟日報に連載したエッセイ「愛と義のひと 追想 夫・火坂雅志」を中心に構成されている。
本書は二部構成となっており、第一部では中川氏が綴る火坂氏との日常や思い出が収められている。村井弦斎との不思議な縁、愛犬との絆、新潟への思い、そして食事にまつわるエピソードなど、作家としての顔だけでなく、一人の人間としての火坂氏の姿が生き生きと描かれている。
第二部では、火坂氏自身による未収録作品集が収録されている。デビュー作についての回顧や、村井弦斎から学んだこと、小鍋や羊羹への愛着など、作家としての原点や日々の愉しみが垣間見える内容となっている。さらに特別収録として、短編「墓盗人─骨董屋征次郎 真贋帖」も収められており、ファンにとっては見逃せない一冊となっている。
火坂雅志氏は1956年新潟県出身。早稲田大学卒業後、『花月秘拳行』でデビューし、『天地人』で中山義秀文学賞を受賞。2009年のNHK大河ドラマの原作となった作品でも知られている。時代小説の旗手として数多くの作品を発表し活躍するも、2015年に急逝した。
本書は、火坂氏の仕事部屋の片隅から見つかった未収録作品と、38年間ともに生きた妻・洋子氏の視点から綴られたエッセイを贅沢に1冊にまとめた珠玉の一冊。時代小説ファンはもちろん、作家の素顔や創作の源泉に興味がある読者にとっても、貴重な資料となるだろう。
「夫・火坂雅志との約束」は2025年3月5日に発売予定。定価は1,870円(税込)となっている。時代小説ファンや文学愛好家にとって、待望の一冊となりそうだ。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000447.000075284.html