新潟発の逸品が勢揃い!IDS2025で輝いた「みのりそば」と「YAOCOS」の秘密とは


新潟県の産業振興を目指す公益財団法人にいがた産業創造機構(NICO)が主催する「ニイガタIDSデザインコンペティション2025」の受賞商品が発表された。35周年を迎えた今年は、審査方針と要項を一新し、「新潟発ブランド化の支援」というビジョンに立ち返った。その結果、80点もの出品があり、例年以上の激戦となった。
大賞に輝いたのは、株式会社玉垣製麺所の「みのりそば」だ。へぎそばの伝統を守りつつ、現代のニーズに応える革新的なアプローチが高く評価された。原料となる「布のり」の減少や資源高騰という逆境を乗り越え、新たなつなぎ材料の開発に成功。製造工程の効率化も実現し、「美味しい物を安く」という創業以来の理念を現代に継承している。
準大賞には、株式会社ナカヤの「YAOCOS(ヤオコス)」が選ばれた。建築現場で使用される「屋起こし」道具のリブランディング商品だ。長年のユーザーの声に応え、2段伸縮構造を実現。これにより、軽バンへの積載や通信販売での発送が容易になるなど、現場のニーズに細やかに対応している。
今回のコンペティションでは、単なる商品の質の高さだけでなく、ブランドとしての成長性や社会への貢献度も重視された。大賞の「みのりそば」は、パッケージデザインにも工夫を凝らし、店頭やEC販売での競争力を高めている。一方、「YAOCOS」は、ニッチ市場でのトップブランドを目指す戦略が光る。
NICOの担当者は「今回の受賞商品は、新潟県産品が目指すべきブランドの姿を体現している」と語る。地域の伝統と革新を融合させ、持続可能なビジネスモデルを構築する。これこそが、新潟発のブランドが世界で競争力を持つための鍵となりそうだ。
その他の受賞商品を含む詳細情報は、NICOの公式サイトで公開されている。新潟の地で生まれ、磨かれた逸品たちの今後の展開に、注目が集まっている。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000102.000093838.html