台湾の学生クリエイターたちの才能が競い合う「第5回台日学生オリジナルイラスト・漫画コンテスト」の授賞式が、2025年2月22日に台湾漫画基地（台北）で開催された。年々注目度が高まるこのイベントは、台湾の若手クリエイターの発掘と日本との国際交流促進を目的としており、Culture Weaver合同会社が企画・運営を担っている。

今回の授賞式では、受賞作品の発表に加え、日本の専門学校3校による連携発表や台湾特化型のサイレントマンガオーディション（SMA）の開催決定、さらには大阪短期研修プログラムの発表など、クリエイターたちの新たな可能性を広げる取り組みが次々と明らかにされた。

受賞作品の中でも特に注目を集めたのは、大学イラスト部門最優秀賞の「NO FLASH!」（Alani・国立屏東大学）と高校漫画部門最優秀賞の「孤立的塔與連結的橋」（江江鳥・私立復興商工）だ。前者は水族館の幻想的な静寂を見事に表現し、後者は社会における孤立とつながりを繊細に描き出した作品として高く評価された。

また、本イベントでは台湾漫画界の重鎮である左萱先生によるライブドローイング＆トークイベントも開催。『芭蕉的芽』で日本国際漫画賞優秀賞を受賞した左萱先生の技術と経験は、参加した学生たちに大きな刺激を与えた。

さらに、日本の大阪総合デザイン専門学校、ASOポップカルチャー専門学校、日本工学院の3校が連携し、台湾の学生クリエイター育成支援を強化することも発表された。これにより、短期研修プログラムや特別講義への参加機会が拡大し、両国のクリエイター交流がより活発になることが期待される。

「第6回台日学生オリジナルイラスト・漫画コンテスト」に向けて、新たな取り組みも予定されている。台湾と日本のクリエイティブシーンを結ぶ架け橋として、このコンテストの今後の展開に注目が集まっている。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000113312.html