昭和から平成の俳人24人を語る!『語りたい俳人』上下巻が新発売


俳句ファン必見の新刊が登場した。コールサック社から『語りたい俳人 師を語る友を語る ― 24人の証言』の上下巻が2025年3月7日に発売された。本書は、昭和から平成にかけて活躍した24名の著名俳人について、現役俳人たちが語り尽くすという画期的な内容だ。
本書の特徴は以下の5点にまとめられる:
1. 24名の有名俳人を現役俳人24名が証言
2. 現代俳句協会会長・高野ムツオ氏による監修
3. 各俳人の代表句20句を収録し、俳句入門にも最適
4. 生き生きとした話し言葉で読みやすく、貴重な写真も多数掲載
5. 俳人・黒田杏子の「証言文学」の思想を継承
上巻では福永耕二や田中裕明など12名、下巻では鷲谷七菜子や稲畑汀子など12名の俳人が取り上げられている。各章では、語り手が選んだ20句とともに、俳人の人柄や作風、エピソードなどが語られる。
例えば、福永耕二について中原道夫は「薩摩隼人の血が継がれています」と語り、その血筋が東京での生活で薄れていく様子を表現した句を紹介している。このように、俳人たちの人間性や創作の背景に迫る証言が本書の魅力となっている。
また本書は、2023年に亡くなった俳人・黒田杏子の「証言文学」の思想を受け継ぐものでもある。黒田氏は『証言・昭和の俳句』で同様の手法を用い、俳句という国民文芸の力を後世に伝えようとした。
俳句初心者から中級者、さらには詩歌を愛するすべての人々にとって、近現代俳句史の本音や秘話を知る貴重な一冊となりそうだ。全国の書店やオンラインストアで購入可能で、各巻2,750円(税込)となっている。
俳句文化の継承と発展に寄与する本書は、日本の文学シーンに新たな風を吹き込むことだろう。俳句ファンはもちろん、日本文学に興味のある方にもおすすめの一冊である。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000070751.html