車中泊で全国を旅しながら漫画を描くノマド漫画家・井上いちろうが、読者と一緒に新しい旅漫画を作り上げる画期的なプロジェクトが始動した。株式会社実業之日本社と株式会社カイカフィナンシャルホールディングスが協業し、NFT（非代替性トークン）を活用した「NFT漫画プロジェクト」の第3弾として、2025年3月24日から販売が開始される。

このプロジェクトでは、読者が旅の行き先や題材を提案し、井上いちろうがそれを基に実際に旅をして漫画を制作する。「この景色を見てほしい」「この場所の空気を感じてほしい」といった読者の想いが、リアルな旅となって漫画のページに刻まれるのだ。NFTを購入した支援者は、制作過程をリアルタイムで体験できるほか、エピソード選考への参加やオフ会・旅イベントへの招待など、特別な特典も用意されている。

完成した漫画は、NFT限定版だけでなく、全国の書店や電子書籍でも販売される予定だ。これにより、支援者が関わった作品がより多くの人々に届けられることになる。

本プロジェクトは、漫画家と読者がこれまでにない形でつながる新しい関係性を構築することを目指している。漫画家が自由に創作に専念できる環境を提供しつつ、読者も作品作りに直接参加できる革新的な取り組みだ。

NFT漫画プロジェクトでは、「支援型」と「投資型」の2種類のNFTが用意されている。支援型では、エンドクレジットへの名前掲載やキャラクターとしての登場など、特別な体験が提供される。一方、投資型では購入者が編集協力者として関与し、作品からの印税を得る機会も提供される。

この新しい出版スタイルは、漫画業界に新たな風を吹き込む可能性を秘めている。才能ある作家たちがより自由に作品を発表できる場を提供し、読者との直接的なつながりを通じて、多様な作品が生まれるきっかけとなることが期待されている。

車中泊漫画家・井上いちろうとともに旅する新感覚の漫画制作。読者の想いが詰まった作品が、どのような物語を紡ぎだすのか。NFTを通じて実現する新しい漫画の世界に、今後も注目が集まりそうだ。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000010667.html