マンガで生物多様性を学ぶ!「コミック・ダイバース」第2弾、著名人3名が選書


WWFジャパンが昨年立ち上げた「コミック・ダイバース」の第2弾が始動した。今回は写真家の石川直樹氏、蒸留家の江口宏志氏、和菓子作家の杉山早陽子氏という異なる分野で活躍する3名が、生物多様性を感じるマンガのワンシーンを選書する。
4月に予定されている各選書者へのインタビューでは、一般参加者との対話の時間も設けられる。これは、生物多様性と私たちの生活とのつながりを実感する貴重な機会となりそうだ。各回8名限定の参加枠があり、申し込みは既に開始されている。
興味深いのは、WWFジャパンが今年1月に実施した「生物多様性に関する生活者意識調査」の結果だ。約8割の回答者が「生物多様性は大切」と認識している一方で、「自分の生活とのつながりがわからない」と答えた人が6割を超えた。さらに、83.1%の人が「生物多様性について人と会話することはほとんどない・一度もない」と回答している。
この結果は、生物多様性の重要性は認識されているものの、日常生活との具体的な関連性の理解が進んでいない現状を浮き彫りにしている。「コミック・ダイバース」は、こうした課題に対する一つの解決策として期待されている。
WWFジャパンの担当者は、「生物多様性は私たちの暮らしに密接に関わっているからこそ、生活者も自分ごととして、これまでの生産や消費のあり方を見つめ直す時が来ている」と語る。マンガという親しみやすい媒体を通じて、生物多様性の恩恵や危機について考え、身近な人々との会話を増やすきっかけになることを目指している。
5月22日の「生物多様性の日」には、選書者のインタビュー談話と選ばれたマンガのワンシーンが「コミック・ダイバース」特設サイトで公開される予定だ。マンガを通じて生物多様性を学び、考える。そんな新しい取り組みに、多くの人が興味を持つことだろう。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000262.000018383.html