デジタル素材のマーケットプレイス「PIXTA（ピクスタ）」を運営するピクスタ株式会社が、「NEXT1億点コンテスト」の受賞作品を発表した。このコンテストは、素材利用者のリクエストに応える形で次世代のデジタル素材を創出することを目的に開催された。

コンテストには写真、イラスト、動画の3部門があり、応募総数は20,560点に上った。各部門から最優秀賞1作品と5つのテーマ賞が選出された。

写真部門の最優秀賞は、shige hattori氏の「抹茶そば」の作品。黒と緑の配色が高級感と気品を感じさせる仕上がりで、審査員からは「フードコンセプトの中のリクエスト『麺』は身近なテーマだからこそ、クリエイターの表現力が問われるもの」とのコメントが寄せられた。

イラスト部門では、マツ氏のSTEAM教育をテーマにした作品が最優秀賞を獲得。科学・技術・工学・芸術・数学を象徴的に表現し、その先にある探求心と創造力を育むという世界観が高く評価された。

動画部門の最優秀賞は、fifty-six氏の「ランナーの躍動」を捉えた作品。流れゆく街並みと全力で走るランナーのリズミカルな動きを並走で追うカメラワークが審査員の目を引いた。

PIXTAの代表は「クリエイター会員の皆様がどのように応えてくれるのか楽しみでもあり、不安でもありましたが、蓋を開けてみれば、誠実なアンサーも、クリエイティビティを発揮したアプローチも様々な作品群が集まりました」とコメント。このコンテストを通じて、PIXTAならではの才能の結集を実感したようだ。

なお、PIXTAは近年、AI開発用の学習データとしての画像・動画素材提供や、撮影サービスの展開など、ビジュアルプラットフォームとしての機能を拡充している。今回のコンテストは、そうした多様なニーズに応える新たな素材の創出につながる取り組みとして注目される。

受賞作品の詳細は、PIXTAの公式サイトで確認できる。デジタル素材の新たな可能性を感じさせるこれらの作品は、クリエイティブ業界に新風を吹き込むことだろう。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000301.000008963.html