日本発アニメ映画『Another World』がアヌシー国際映画祭に出品!デジハリ大学院の挑戦が世界へ


デジタルハリウッド大学大学院発のアニメーション映画『Another World(世外)』が、世界最大級のアニメ映画祭であるアヌシー国際アニメーション映画祭2025の正式出品作品に選ばれた。本作は、日本の小説『千年鬼』を原作とし、香港のアニメーションスタジオとの国際共同制作により誕生した野心作だ。
『Another World』は、死後の世界「世外」を舞台に、人間の魂と記憶の行方を描いたファンタジー作品。日本の幻想文学の要素を、香港のアニメーション技術と融合させることで、国際市場を狙った意欲的な映像作品として仕上げられている。
本作の誕生には、デジタルハリウッド大学大学院が2016年に立ち上げた「日本IPグローバルチャレンジ・プロジェクト」が大きく関わっている。このプロジェクトは、日本の埋もれた優れたコンテンツを発掘し、海外でエンターテインメント作品化することを目指すもの。学生たちが選定した原作を翻訳し、国際マーケットで売り込む活動を行った結果、香港のプロデューサーの目に留まり、今回の映画化につながった。
監督を務めるトミー・カイ・チュン・ン氏は、セルアニメーション制作会社の設立者であり、数々の受賞歴を持つ実力者。プロデューサーのポリー・ユン氏も、多様なジャンルでの経験を持つクリエイターだ。さらに、デジタルハリウッド大学大学院の吉村毅教授がエグゼクティブプロデューサーとして参加し、国際的な視点でプロジェクトを牽引している。
アヌシー国際アニメーション映画祭への出品は、日本のコンテンツの国際展開における大きな一歩となる。本作の世界配給も予定されており、日本発のアニメーション作品が世界中の観客を魅了する日も近いかもしれない。デジタルハリウッド大学大学院の挑戦的な取り組みが、日本のコンテンツ産業に新たな可能性を示している。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002519.000000496.html